国立中央博物館は、アフガニスタン国立博物館が収蔵する遺物231件を国内で初めて紹介する特別展を5日に開催した。東に中国、西に欧州、南にインドと隣接するアフガンは昔から東西文明の交流の要衝地だった。アフガンの多様な文化交流の跡が今回の展示で目にできる。
例えば、紀元前2千年ごろの青銅器時代の遺跡であるテペ・フロールで発見された幾何学的模様の黄金杯は、メソポタミア文明とインダス文明の影響をうかがわせる。紀元前4世紀マケドニアのアレクサンドロス遠征で建設されたアイ・ハヌムの遺跡から出た遺物には、ギリシャ文字が記されている。また、ここではペルシャ様式の建物が発掘され、ギリシャ文化とオリエント文化が混合したヘレニズム文化の特徴がうかがえる。
クシャン王朝の夏の首都であったペグラムの遺跡も紹介している。ペグラムは7世紀、中国の僧侶玄奘が記録した迦畢試国の首都だ。西暦1世紀と推定される宮殿跡で発見されたガラスや青銅器、石膏、漆器も展示される。
アフガニスタン特別展は、06年にパリのギメ東洋美術館を皮切りにこれまで11ヵ国で展示された。アフガニスタンの戦乱のため遺物が故国に戻ることができず、海外での展示を続けている。韓国は12番目の開催国で、巡回展は今年で10年を迎えた。展示は9月4日まで。9月27日から11月27日まで国立慶州博物館でも開催される。02-2077-9265。
김상운 キム・サンウン記者 기자sukim@donga.com