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中国外務省「日本の入国制限を理解」

Posted March. 07, 2020 08:19,   

Updated March. 07, 2020 08:19

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日本が韓国と共に中国に対しても事実上の入国禁止を決めたが、中国の反応は韓国政府と全く異なる。政府と報道機関いずれも「理解できる」とし、問題提起しなかった。最近、日本と中国が接近していることを象徴的にうかがわせる。

中国外務省の趙立堅報道官は5日、日本の入国制限措置に対して、「中国であれ日本であれ自国と外国市民の健康と安全、地域や国際社会の公共衛生の安全に向けて科学的で専門的な措置を実施することに対して、皆が理解できるだろう」と明らかにした。また、「両国は外交ルートで緊密に意思疎通している」と述べ、日本が中国に事前に措置を伝えていたことを示唆した。

排他的指向の環球時報も、安倍晋三首相が発表した韓国、中国からの入国者の14日間隔離措置を伝えるSNSの公式アカウント記事に「理解できる」というタイトルをつけた。

中国SNSの微博(ウェイボー)には、ビザの効力停止を心配する問い合わせが殺到したが、日本の措置を非難する書き込みは見当たらない。ある中国のネットユーザーは関連記事に、「中国が非常時に先にそうした。日本の措置は非難することではない。韓国もそうすることを提案する」とコメントした。

中国政府とメディアの反応は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の逆流入を阻止するという大義名分ですでに中国のいくつかの地域で韓国と日本からの入国者に対して14日間の強制隔離措置を実施していることを正当化するためとみえる。

さらに、2018年10月に安倍首相が中国を訪問して「新たな日中関係」を宣言して以降、両国関係が着実に改善されてきた流れと無関係ではなさそうだ。中国は米中対立の中、日本を引き込もうとし、日本も米国が同盟を冷遇する中、経済・安全保障に向けて中国との関係改善が必要な状況だ。実際、新型コロナウイルスが中国で本格的に拡散し始めた1月、日本は中国に最初にマスクなど防疫物品を支援する意向を明らかにした。当時、中国政府は「苦しい時の友が真の友」と日本に対して謝意を表した。


尹完準 zeitung@donga.com