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韓日紛争の火種を残した不完全講和、サンフランシスコ条約にスポットライト

韓日紛争の火種を残した不完全講和、サンフランシスコ条約にスポットライト

Posted November. 08, 2019 08:23,   

Updated November. 08, 2019 08:23

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第2次世界大戦の敗戦国の日本と連合国の講和条約である1951年のサンフランシスコ条約に批判的にスポットライトを当てる国際学術大会「サンフランシスコ体制を越えて」が開催される。2010年の日本による韓国併合100年を迎え、「強制併合条約は源泉無効」という韓日知識人の共同宣言を継承し、4回目の開催となる。

東北アジア平和センターは8、9日、ソウル中区(チュンク)のコリアナホテルで国際学術大会を開催する。事前に公開された発表文で、李泰鎮(イ・テジン)ソウル大名誉教授は、「乙巳保護条約と韓日強制併合は不法・無効だったにもかかわらず、サンフランシスコ平和会議はこれを冷遇し、韓国は『日本領土の一部』だったと見て条約当事者から排除した」とし、「サンフランシスコ平和条約は、日帝の戦争犯罪を問う条約ではなく、冷戦体制に対応する戦略の次元でなされた」と批判した。

発表文によると、サンフランシスコ条約の締結を急がせたのは韓国戦争だった。中国共産軍の戦争介入に直面した米国は、ソ連軍の日本領土への進入を憂慮した。この条約締結で、日本は主権を回復し、日米安全保障条約を締結して東アジアで共産主義の拡散を阻止する拠点となった。しかし、韓国が当事者から排除され、韓半島侵略賠償問題などは1965年の韓日基本条約にもかかわらず、今でも両国の「深刻な問題」として残っている。

ガヴァン・マコーマック・オーストラリア国立大名誉教授が基調演説を行い、△フ・ドグン武漢大教授、ヤン・チャン上海交通大教授、徐勇・北京大教授、石源華・復旦大教授(中国、△和田春樹東京大名誉教授、戸塚悦朗龍谷大教授(日本)、△アレクシス・ダデン・コネチカット大教授、チャールズ・アームストロング・コロンビア大教授(米国)、△原貴美恵ウォータールー大教授(カナダ)らが参加する。東北アジア歴史財団とトダム文化財団の後援で開催される。


趙鍾燁 jjj@donga.com