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KIAキム・ホリョン「球界を号令したい」

KIAキム・ホリョン「球界を号令したい」

Posted April. 04, 2020 08:58,   

Updated April. 04, 2020 08:58

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「死ぬほど野球がしかたったですね。今も幸せです」

新型コロナウィルスの感染拡大でプロ野球の10球団は制約のある環境の中で練習と紅白戦を行っている。息苦しさを感じそうだが、KIAのキム・ホリョン(28・写真)は、それでも野球ができて嬉しいと言う。

昨年8月、警察庁で兵役を終えたキム・ホリョンは、腰や指の負傷などでスプリングキャンプ参加者名簿から抜けたまま、全羅南道咸平(チョルラナムド・ハムピョン)にある2軍球場で地味なリハビリに励んでいる。先月17日に本陣が帰国し、国内組の練習に合流したところで、初めて新しく赴任したマット・ウィリアムズ監督にも会うことができた。

出遅れたけど、ペースは早かった。攻撃と守備で連日強烈なプレーを見せつけながら、主力センターの座を巡って苦心してきたウィリアムズ監督の悩みを軽くしてあげている。先月20日、初の紅白戦で本塁打と二塁打で長打力を発揮したキム・ホリョンは、23日には見事なダイビングキャッチで目を見張る守備力を見せつけた。今月2日には打席で複数安打を放った。紅白戦5試合の打率は.444(9打数4安打)だった。

2014年の新人ドラフトでKIAから最下位の102位指名を受けたキム・ホリョンは、守備力一つでキム・ギテKIA監督の目に留まり、デビュー年(2015年)に1軍を経験した。レギュラーの座を勝ち取ったものの、俊足と守備能力に比べて打撃(2016年の打率.267)は今一だった。2017年は控えとしてKIAの統合優勝に貢献したキム・ホリョンは、兵役を終えて復帰し、再び実力が試されている。

2014年の新人ドラフトで10巡目全体102位指名を受けたキム・ホリョンは、2015年に1巡目全体3位指名のチェ・ウォンジュン(23)とセンターの座を巡ってポジション争いをしている。キム・ホリョンは「もうすぐ30歳になる。若手が良いプレーをするのを見る度に緊張する。再び主力になれれば、持ち前の守備はもちろんのこと『打撃が今一』と言われないようにしたい」と意気込みを語った。

大声で人々を指図するという意味の「号令(ホリョン)」と発音が同じことから、名前が覚えやすいキム・ホリョンは、球界で号令してみたいとも話した。その第一歩は、ケガしないシーズンだという。キム・ホリョンは「負傷で何度も挫折を味わった。ケガしないで、ファンの前でレギュラーのセンターとして記憶に残る選手になりたい」と話した。


金培中 wanted@donga.com