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秋信守、マイナーリーガーたちに2億3500万ウォンを支援

秋信守、マイナーリーガーたちに2億3500万ウォンを支援

Posted April. 03, 2020 08:29,   

Updated April. 03, 2020 08:29

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コリアン・メジャーリーガーの長兄、秋信守(チュ・シンス=38、テキサス・レンジャーズ)はチーム内で最高額年俸の選手だ。2014年に7年1億3000万ドルの契約を結び、今年は2100万ドル(約259億ウォン)を受け取る。しかし、この地位に上るまでの長い間をマイナーリーグで涙のパンを食べた。

フルタイム・メジャーリーガーになるまで秋信守は7年をマイナーリーグで過ごした。トリプルA時代の月収は1400ドル(約172万ウォン)だった。妻と生まれたばかりの長男と生計を切り盛りするには少なすぎる金額だった。お金を節約しようと、球団から支給される1日20ドルの食事代を貯めて赤ちゃんのおむつ代や日常品代に当てた。秋信守は最近も「苦しい時はマイナーリーグ時代に苦労した記憶を思いながら耐えている」と話した。

新型コロナウィルスの感染拡大でメジャーリーグが中止になった時、秋信守の頭に一番先に思い浮かんだのはマイナーリーグだった。10数年前の記憶を思い出しながら、後輩のマイナーリーガーたちへの心からの温情を伝えた。

MLB.comとAP通信などは、秋信守が2日、テキサス配下のマイナーリーグ選手191人全員に1000ドル(約123万ウォン)ずつの生計資金を支援したと報じた。総額では19万1000ドル(約2億3500万ウォン)に上る。シーズン開幕が延期され、テキサス州サウスレイクに位置する自宅で待機している秋信守は、地元メディアとのインタビューで「僕もマイナーリーグで7年間過ごしたので、彼らの気持ちが良く分かる。当時に比べて、今は環境が良くなったけど、やっぱり金銭面では厳しい」と支援を決心した背景を語った。秋信守は先月中旬、スプリングキャンプが中止となった直後から、厳しい時期を一緒に耐えてくれた妻ハ・ウォンミ氏(38)とマイナーリーグ選手たちを助ける方法について相談した。秋信守は、「マイナー選手たちはうちの球団の大事な資源たちだ。お金の心配をしないで野球に集中してもらいたい。彼らが成長してこそ、私たちも優勝を目指すことができる」と語った。

契約最終年を迎えたベテランの品格を示した秋信守の寄付は、地元でも大きな反響を呼んだ。秋信守は、「20年前、初めて米国に渡った時、自分には何もなかった。しかし野球のお陰で今は多くのことを享受している。今は、自分が人々に返すべきタイミングだ。とくに厳しいときは尚更だ」と語った。秋信守は先月には韓国の新型コロナウィルス感染症克服に使ってもらいたいとして社会福祉共同募金会の大邱(テグ)支部に2億ウォンを寄付した。


李憲宰 uni@donga.com