Go to contents

「パラサイト」が全米映画俳優組合最高賞を受賞

「パラサイト」が全米映画俳優組合最高賞を受賞

Posted January. 21, 2020 08:43,   

Updated January. 21, 2020 08:43

한국어

映画「パラサイト」が、全米映画俳優組合(SAG)賞で作品賞に該当する「映画部門のキャスティング賞」を受賞した。外国語の映画がこの賞を受賞したのは「パラサイト」が初めてだ。今回の受賞で、「パラサイト」は来月9日(現地時間)に開かれるアカデミー賞で国際映画賞以外に追加受賞の可能性に一歩近づいた。

SAGは、米ロサンゼルスで19日に開かれた授賞式で、映画部門のキャスティング賞にノミネートされた△パラサイト、△スキャンダル、△アイリッシュマン、△ジョジョ・ラビット、△ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの5本のうち、「パラサイト」を受賞作として発表した。映画に出演した主・助演俳優が全体受賞対象者であり、「パラサイト」の主演俳優宋康昊(ソン・ガンホ)をはじめ、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、イ・ジョンウンなどが舞台に上がって一緒にトロフィーを手にした。英語以外の言語で作られた映画がこの部門の候補にノミネートされたのは、1999年の「人生は美しい」以後初めてだ。映画の中で「キウ」役を引き受けたチェ・ウシクは受賞後、外信記者たちとの質疑応答に英語で、「海外には本当に多くの伝説的な映画がある。この瞬間以後、私たちはより多くの外国語映画、アジア映画に会うことができるだろう」と語った。

SAGは、米国内の映画俳優と声優、スタントマンなど約16万人の会員で構成された米国最大の俳優組合であり、オスカーを予測する専門家が毎年最も注意深く見守る団体だ。アカデミー賞に先立って行われるSAG賞が、アカデミーの結果を予測できる重要な手がかりになるからだ。アカデミーは、すべてのメンバーの約15%が俳優で構成されており、彼らはほかならぬこのSAGのメンバーでもある。特に俳優たちは、アカデミー会員を構成する複数の職群のうち、字幕を読まなければならない外国語映画への心理的抵抗が最も激しいグループとして知られている。

米メディア・ハリウッドレポーターは、「パラサイト」がSAG賞の候補にノミネートされた当時、「字幕を巡る俳優組合会員の強い嫌悪感を考慮すれば、パラサイトが候補にノミネートされたこと自体が驚異的なことだ。この映画がオスカー作品賞を受賞する最初の外国語映画になるかもしれない」と評価した。ハリウッドで「字幕の1インチ」の障壁が最も高い組合のメンバーが票を投じれば、その分だけオスカー受賞の可能性が高くなるという意味だ。アカデミーの全体会員8000人は、SAGのメンバーより国籍、人種、文化的背景が多様だからだ。

一方、「パラサイト」は外国語映画としては初めて、17日、米国映画編集者協会(ACE)で授与する長編映画ドラマ部門の編集賞を受賞した。「パラサイト」のヤン・ジンモ編集監督は、「フォード対フェラーリ」「ジョーカー」「アイリッシュマン」「結婚物語」を抜いて受賞の栄誉に輝いた。「パラサイト」は、アカデミー編集賞候補にもノミネートされている。18日に開かれた全米製作者組合(PGA)賞の作品賞はサム・メンデス監督の「1917命をかけた伝令」が受賞した。


李?? baltika7@donga.com