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「ブルーモンスター」柳賢振、新天地で「100%発揮」を宣言、

「ブルーモンスター」柳賢振、新天地で「100%発揮」を宣言、

Posted January. 01, 2020 07:53,   

Updated January. 01, 2020 07:53

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「本拠地のロジャースセンターで登板する時は100%を発揮したい」

背番号「99」の柳賢振(リュ・ヒョンジン=32)が「100%」を約束した。柳賢振と4年8000万ドル(約925億ウォン)で契約したトロント・ブルージェイズは、カナダの伝説的なホッケー選手、ウェイン・グレツキーの背番号である99を与えながら期待感を示した。

2006年のハンファ入団の際に柳賢振の背番号は15だった。翌年、日本や米国を経てハンファに復帰した先輩具台晟(ク・デソン)に15を持っていかれたため、99に変えた。最初は取り立てて意味を与えない番号だったが、そのうち「1999年のハンファ優勝の栄光を再現してみせる」として99に愛着を見せるようになった。

柳賢振はKBOリーグで通算98勝を挙げた。2013年にメジャーリーグに進出した柳賢振は、同年4月8日のピッツバーグ・パイレーツ戦で6回3分の1を2失点で抑え、勝利投手になった。ロサンゼルス・ドジャースでも99を着用した柳賢振が、個人通算99勝目でメジャーリーグ初勝利を挙げる瞬間だった。好評の中で初勝利を挙げたものの、当時、柳賢振は「まだ角度やスピードが韓国で投げる時ほどではない」と物足りなさを隠さなかった。

「99」の柳賢振において野球は、残り1%を埋めていく道のりだった。7年間、名実ともにKBOリーグ最高の投手だったが、より大きな夢を目指してメジャーリーグへの挑戦を宣言した。KBOリーグ出身としてメジャーリーグで不動の地位を築いた例がなかったため、懸念の声も多かったが、柳賢振はデビューした年に14勝8敗、防御率3.00を記録し、一般の予想を上回る成績を残した。

危機もあった。2015年に左肩の関節唇断裂で手術を受けた時は、復帰は困難との見方が多かった。肘手術を受けて再起に成功した選手は何人もいたが、肩手術後のもとの球威を回復した選手は少なかったからだ。しかし、柳賢振はこれ見よがしに復活した。全盛期の球威を取り戻したばかりか、手術後にカットファストボールという新しい武器まで身につけ、さらに高いレベルに進化した。

最近「東亜(トンア)スポーツ大賞」表彰式に出席した柳賢振は、東亜日報100周年に祝福のメッセージとともに、新しいシーズンへの抱負を伝えた。新年にはもう一度100%を目指して走る。1月初めから日本沖縄で個人的に自主トレーニングを行う柳賢振は、メジャーリーグへの移籍が決まった金広鉉(キム・グァンヒョン=セントルイス・カージナルス)とKBOリーグのョン・ウラム(34=ハンファ)、ソン・ウンボム(35=LG)と同じ宿舎に泊まりながら練習を行う予定だ。柳賢振とソン・ウンボムは東山(トンサン)高の先輩後輩で、大変親しい仲だ。ソン・ウンボム、金広鉉、チョン・ウラムは2000年代後半に「SK王朝」を築いた主役たちだ。

打者に有利な本拠地、アメリカンリーグ東地区の強打者たち、ドジャースに比べて弱いトロントの内野守備など新しい環境で越えなければならない難関は多い。これまで柳賢振は、手強い打者を相手する時は「自分のボールさえ良ければいい」という態度で真っ向から勝負した。自分自身を信じて逆境を生き抜いた柳賢振はが2020年にトロントの先発1番手として、再び100%に挑む。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com