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真冬、ブラームスが伝える暖かい旋律

Posted December. 30, 2019 08:07,   

Updated December. 30, 2019 08:07

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「ブラームスのヴァイオリン・ソナタ1番が回顧のソナタ、3番が情熱と哀愁のソナタなら、2番は幸せのソナタですね。音楽を深く聞こうとする人にとっては、これ以上良いヒーリングはないかと思います。」

バイオリニスト・イ・ギョンソン(55・ソウル大学教授・写真)が年末の舞台に幸せのメッセージを持って来る。31日午後5時、京畿高陽市(キョンギ・コヤンシ)の高揚アラムヌリ・アラム音楽堂で開く「イ・ギョンソンのバイオリンリサイタル」。氏は最近、レコード会社NCMから発売したシングルアルバムに、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲を盛り込んだ。今回はその中でも「幸せの」2番を舞台上で繰り広げる。ドビュッシーのソナタ、グリーグのソナタ3番、サン=サーンスのおなじみの「序奏とロンド・ カプリチオーソ」も一緒にプログラムに入れた。

ブラームスのヴァイオリン・ソナタ2番は、ブラームスが53歳の時の夏、スイスで休暇を過ごしながら作曲した。「幸せのソナタ」というイ・ギョンソンの言葉のように、多くの場合、あまりにも深刻になるブラームスの他の作品と違って、温もりと明るさが支配する作品だ。

今回の舞台は、アルバムでソナタ2番の伴奏を務めたピアニスト・ノ・イェジンが一緒にする。アルバムでは、ソナタ1番にイ・ジンサン(韓国芸術総合学校教授)、3番にキム・テヒョン(慶煕大学教授)など、それぞれ異なる3つの個性を持った伴奏者と一緒にして注目を集めた。ノ・イェジンは、インディアナ音楽大学修士と最高演奏者の過程を経て、ソウル大学音楽学部で博士を取り、コリアンシンフォニーオーケストラ、KBS交響楽団、ベルギーのワロニア・ロイヤルチェンバーオーケストラなどと共演した。イ・ギョンソンは、国内で最も頻繁に舞台に上がるバイオリニストの一人に数えられる。しかし、アルバム発売は17年ぶりだ。氏は、「もし10年前にこの曲をアルバムとして出したら、ブラームスの深みのあるサウンドをうまく出すことができただろうか、10年後になら、テクニック的にこなすことができるかと思う」と語った。奏者として最高のものを備えた絶頂期の産物といえる。

「以前はブラームスがあまり好きでなかった。今考えると、内面の不足のためであり、今は、彼の作品が長く残る永遠の時間、感動が長引く曲であることを理解できるようになりました」

3万~5万ウォン。お問い合わせは02-333-3106まで。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com