Go to contents

中国、北朝鮮との対話が引き出せなければ、東北アジアの平和破壊の共犯になる

中国、北朝鮮との対話が引き出せなければ、東北アジアの平和破壊の共犯になる

Posted December. 23, 2019 08:13,   

Updated December. 23, 2019 08:13

한국어

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が23日、中国の北京を訪れ、習近平国家主席と首脳会談を行う。24日に成都で開かれる韓中日首脳会議の前に習氏に会い、北朝鮮の挑発警告で高まった韓半島の緊張の解消策を議論する見通しだ。北朝鮮は22日も、労働党中央軍事委員会拡大会議の開催を明らかにし、「新しい道」に切り替える手続きに入った。

今、韓中両国は、北朝鮮の挑発を阻止し、対話に復帰させ、北東アジアの安定を実現するという重大な課題に直面している。北朝鮮は近く、党中央委全員会議を開き、対米挑発、すなわち「クリスマスプレゼント」を決める構えだ。ただし最近、北朝鮮は好戦的な言葉を控え、息を整えているムードだ。ビーガン米国務副長官の接触提案を無視し、手ぶらで帰国させたが、ひとまず米国の動きを推し量り、中国の表情もうかがうものとみえる。

米国は、北朝鮮の高強度の挑発を警戒し、様々な対応手段を点検している。直ちに軍事オプションのような超強硬対応はしないが、その可能性も排除していない。マーク・ミリー統合参謀本部議長は、「私たちは(北朝鮮の)いかなることにも準備できている」と警告した。米国は優先的に国際社会による制裁強化で、北朝鮮への締めつけに力を入れる構えだ。トランプ米大統領が20日、習氏に電話をかけ、北朝鮮問題を議論したのもこのためだ。

北朝鮮の非核化協議が座礁する場合、最も失うものが多い国は韓国だが、中国も同様だ。北朝鮮の強固な後見人であり、時には冷酷な隣大国として、北朝鮮に影響力を行使できる唯一の国が中国だ。しかし、中国は手綱が緩んだ北朝鮮の勝手な振る舞い放置している。習氏は、トランプ氏との電話会談で、「政治的解決」だけを強調した。国連制裁による北朝鮮の海外労働者の送還が22日に期限を迎えたが、中朝国境地域で北朝鮮労働者の帰還行列は見られない。このようだから北朝鮮が意気揚々と瀬戸際挑発を強めているのだ。

中国の力は非公式の外交にある。中国は、自分たちの北朝鮮に対する影響力について否定するが、過去、北朝鮮の核問題を話し合う6者協議や一昨年の韓半島危機の局面での強力な水面下の圧力と制裁参加で、北朝鮮を対話のテーブルに引き出した。これ以上中国は、北東アジアの安定と平和を壊そうとする北朝鮮の肩を持ってはいけない。北朝鮮に制裁と圧力の恐ろしさを悟らせ、挑発はまさに自滅であることを警告しなければならない。そのまま挑発を放置しては、中国も共犯の責任から逃れられない。