Go to contents

「来年のアカデミー賞で外国語映画賞以上に挑戦」 米紙、奉俊昊の「パラサイト」を絶賛

「来年のアカデミー賞で外国語映画賞以上に挑戦」 米紙、奉俊昊の「パラサイト」を絶賛

Posted November. 01, 2019 09:01,   

Updated November. 01, 2019 09:01

한국어

「奉俊昊(ポン・ジュンホ)のディストピア、我々はあそこに住んでいる」

米紙ニューヨークタイムズが30日(現地時間)、奉俊昊監督の映画「パラサイト」に集中的にスポットライトを当てた。同紙は、「韓国では既にブロックバスターになって7000万ドルを稼いだこの映画は、経済的不平等の議論を続けさせている」とし、「似たような議論が行われている米国でもこの映画を通じて、奉監督は少数のマニアが熱狂していた監督から世界的な監督になった」と評価した。

同紙は、今年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した「パラサイト」が、来年2月に開催される米国アカデミー賞で外国語映画としては異例に、外国語映画賞を超えてそれ以上に挑戦していると報じた。さらに、「『パラサイト』は、ホラーと風刺、悲劇が混合された現代版寓話で、韓国だけでなく、どこでも繰り広げられる階級闘争への鋭い教訓を伝える」とし、「彼のキャラクターは重みと深さ、優雅さと愚かさを兼ね備えている」と評した。

奉監督の主な作品についても詳しく言及した。「パラサイト」は「怪物」や「雪国列車」、「オクジャ」に比べて、より現実に基づいており、初期作の「フランダースの犬」や「殺人の追憶」により近いと見た。しかし、「奉監督の作品をジャンルやスタイルで区分することは、彼の独創性と一貫性の両方を無視することだ」と付け加えた。

奉監督の作品世界については、「ブロックバスター的手法で芸術映画を作るとも、その逆とも言うことができる。彼の本当の成果は、そのような安易な区分をごちゃごちゃにすることだ」と評した。さらに「『パラサイト』を今年の映画に、奉俊昊を世紀の監督にするものは、人生をファンタジーのようでありながらもリアルに、また非常に比喩でありながら、同時に痛烈にリアルに描写することに成功したおかげだ」と絶賛した。

「パラサイト」は、10月11日(現地時間)、ニューヨークとロサンゼルスで初めて劇場公開をしたのを皮切りに、上映館を拡大して北米の観客に会っている。映画の全世界の売上は1億ドル(約1200億ウォン)を最近突破した。


李憲宰 uni@donga.com