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「中国の口」環球時報編集長も「ネット統制がひどい」

「中国の口」環球時報編集長も「ネット統制がひどい」

Posted September. 20, 2019 08:21,   

Updated September. 20, 2019 08:21

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中国当局の考えを代弁する役割を担う環球時報の胡錫進編集長が、政府樹立70年(国慶節・10月1日)を控え、大幅に強化された当局のネット統制に連日不満を吐露している。胡氏は、地下鉄の駅など多くの公共の場所で行われているセキュリティ検査も減らすよう指摘した。

胡氏は18日、ソーシャルメディア「微博(Weibo)」に、「海外のネット接続ができず、環球時報の業務が影響を受けるほどだ」とし、「少しやり過ぎだ。(ネット統制を緩和するよう)意見を提起する」と投稿した。そして、「(当局が)大衆を信じることが重要だ。中国社会に海外のネット空間を多く残してほしい。これは国益にも有益だ」と主張した。しかし、胡氏は2時間後にこの投稿を削除した。理由は伝えられていない。

胡氏は17日にも、微博に「中国のセキュリティ検査の範囲が比較的広い」とし、「特殊な区域でない場所でも検査が行き過ぎ、深い疑念を抱く。多くの資源を浪費している。この資源を社会に不満がある人々を慰めることに使えば良いだろう」との考えを示した。この投稿は削除されなかった。胡氏は、米国との対立など対外問題には排他的な民族主義を示してきたが、過去にも国内問題についてはしばしば開放性と包容性を強調する投稿をした。

政府の口と呼ばれる胡氏まで過度な各種統制に不満を述べるほど、政府樹立70年を控えた当局の統制はものものしい。来月1日、軍事パレードが行われる北京の天安門広場周辺のホテルやショッピングモールでは、徹底したセキュリティ検査が始まった。地下鉄の駅や公共機関だけでセキュリティ検査をしていた普段とは異なる。

中国は最近、「習近平思想」を学習しない中国記者の資格を剥奪する思想統制も大幅に強化した。中国メディアによると、共産党は記者が習近平国家主席の思想を学習するスマートフォンのアプリ「学習強国」による試験に合格してこそ、新しい記者証を申し込んで受領できるという規定を設けた。今月末に試験を受け、来月から正式に施行するという。不合格になれば、一度だけ再試験の機会が与えられる。


尹完準 zeitung@donga.com