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クマのプーさん韓国展、作家の原画や手紙など230点公開

クマのプーさん韓国展、作家の原画や手紙など230点公開

Posted September. 03, 2019 09:00,   

Updated September. 03, 2019 09:00

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昨年出版市場を揺るがした「くまのプーさん」の原画が韓国を訪れた。22日開幕した「アンニョン、プー」展は、2017年、英国ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の企画で催されて以来、米国と日本を経て最終的に韓国で開催される。挿絵画家のE.H.シェパート氏が描いた原画のドローイングと作家A.A.ミルン氏が書いた原稿や手紙、シェパート氏とミルン氏の家族写真、初版本など230点あまりが公開される。原画はじめ展示品は展示が終わればビクトリアアルバート博物館の収蔵庫に10年以上保管される予定だ。展示会の間、光に長く露出されるため、棄損を防ぐためだ。

児童文学の性格に合わせて子供が遊べるよう工夫したデザインが目を引く。展示場の入り口にはクリストファー・ロビンの部屋につながる階段が設置された。階段の横には、「床も一番上でもない、中間が私がいつも座っている場所」としたミルン氏の詩「階段の真ん中」の一節が書かれている。階段を過ぎると、1930年にテディトイカンパニーで作ったキャラクター人形「ウィニー・ザ・プー」はじめ歳月の跡が感じられるアーカイブが観客を迎える。

展示は英国の建築事務所RKFと舞台デザイナーのトム・ファイパー氏のデザインをソマミ美術館に合わせてアレンジした。デザインはサイズの小さな原画ドローイングを直接鑑賞することに集中した。ロンドン展示に比べて設置物の規模が小さく、照明の活用度が低いのは惜しい。しかし、イーヨーの家や滑り台など子供たちがかくれんぼうができる構造物を設置した。

展示場は、計5つの区域に分かれる。最初の展示場「人気者クマ」が人々にお馴染みのプーの姿を見せ、続く展示場では内容がさらに深まる。2番目の「私たちの紹介され」と3番目の「どんな話だろう」がウィニー・ザー・プーの誕生過程を、様々な設置物で見せている。続いて「描写の技術」と「プー、世に出る」はプーの原画ドローイングの特徴と出版過程について説明している。

「描写の技術」コーナーでは、原画ならではの醍醐味を鑑賞することができる。雪の積もった風景は水彩絵具の一種である「ガッシュ」で、吹き荒れる吹雪は刃物を使って表現した。また、雑誌の全ページを一つのデザインで、テキストも絵の一部とみなすところも確認できる。ミルン時が送った原稿には、どんな雰囲気を演出すれば良いのかを提案する内容も書かれている。

「プーさん」に登場するキャラクターたちは人間のように多様だ。小心で臆病者のピグレット、憂鬱で悲観的なイーヨー、自信は溢れるがお調子者のティガー、出しゃばりのラビットは、結局は人間世界を比喩的に描いている。展示は来年1月5日まで。


金民 kimmin@donga.com