ハメネイ師を「ホメイニ師」と呼ぶ…トランプ氏またも失言

トランプ米大統領の「軽い口」が論議を呼んでいる。それも１日に２度も起こった。トランプ氏は２４日、ホワイトハウス執務室で、イランへの追加制裁案に署名し、現在のイランの最高指導者の名前を「ハメネイ師」ではなく「ホメイニ師」と誤って発言したと、米紙ＵＳＡトゥデイが報じた。

ホメイニ師は１９７９～８９年にイランの最高指導者を務めたホメイニ師が他界してハメネイ師が継承し、これまで続いている。ホメイニ師は７９年、テヘランの米大使館人質事件の時、強硬対応を主張して交渉に応じず、米国に憎まれた人物。まだ多くの米国人の脳裏に刻まれている名前なので、トランプ氏も条件反射的に「ホメイニ師」と言ったとみえる。トランプ氏の発言の後、イランへの制裁について説明したムニューシン財務長官は、「ハメネイ師」と正確に発音した。

イランでは、最高指導者の名前を間違えることは重大な不敬罪に当たる。米紙ニューヨーク・タイムズは、「ただでさえ米国の制裁に反発するイラン人に、トランプ氏の『回らない口』（似た発音を混同すること）が油を注いでいる」と伝えた。

トランプ氏は同日、最近起こった性的暴行疑惑をめぐって、議会専門紙「ザ・ヒル」のインタビューを受け、またも失言した。性的暴行疑惑を否定し、疑惑を提起した女性に対して、「私のタイプではない」と発言したのだ。女性界は、「もしトランプ氏のタイプだったなら、性的暴行が起こったのか」と強く反発した。多くメディアは、「彼女は私のタイプでない」というタイトルで、トランプ氏の女性卑下の態度を指摘した。


鄭美京 mickey@donga.com