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開城再稼働を訴える米議会説明会に出席者は3議員だけ、「制裁免除の前提は非核化の進展」と冷ややかな反応

開城再稼働を訴える米議会説明会に出席者は3議員だけ、「制裁免除の前提は非核化の進展」と冷ややかな反応

Posted June. 13, 2019 08:48,   

Updated June. 13, 2019 08:48

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開城(ケソン)工業団地に進出している韓国企業関係者らが11日(現地時間)、米議会で工団再稼働の必要性を訴えるための説明会を開いた。彼らがワシントンにまで行って開城工団の説明会を行ったのは初めてだが、「非核化の進展がなければ再稼働は難しい」という議会側の指摘を受け、立場の相違を確認するに止まった。

キム・ギムン中小企業中央会長とキム・ジンヒャン開城工業地区支援財団理事長ら8人は同日、議会で下院議員や補佐官に対して、開城工団の現況と稼動の意味を説明し、工団再開の支持を呼びかけた。米下院外交委アシア太平洋小委員長のブラッド・シャーマン議員の主催で開かれた説明会で、彼らは、「開城工団の再稼働に対する議員皆さんの憂慮は理解するが、これは賃金直払い制など様々な制度を通じて解消できる」と説明した。

また、「開城工団の再稼働を通じて、北朝鮮内に市場経済を広めることが重要だ。米国の開城工団への進出は、北朝鮮の非核化と国際社会への進入を牽引する」と議員の関心を呼びかけた。

しかし、シャーマン氏は、「北朝鮮に対する制裁免除の基本前提は、完全かつ不可逆的な非核化の進展でなければならない」という従来の立場を繰り返した。ただ、北朝鮮への制裁強化が結果的に北朝鮮の中国依存度を高めたという指摘に対しては、「もう少し調べる時間を持つ」とし、賃金直払い制方式に対しても、「韓国代表団が提示した賃金体系の資料を調べる」と答えた

また、非核化方式については、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)に多少及ばなくても、もう少し緩和された非核化が現実的だと考える」と述べた。

アンディ・キム下院議員(ニュージャージー州)は、「説明を聞いて、理解できる面もある。北朝鮮との持続的な対話で改善された結果が出ることを望む」と柔軟な反応を示した。

説明会には、招待された下院議員約300人のうち、シャーマン、キム氏のほかに、ジュディ・チュー下院議員(カリフォルニア州)の民主党議員3人だけが参加した。議会の採決が遅れたためだったが、予想より関心が持たれず、開城工団関係者たちは残念がった。ある参加者は、「冷遇されているという感じを受けた。米議会の高い壁を実感した」と話した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 キム・ジョンアン特派員 lightee@donga.com