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絶好調の柳賢振、アリゾナの嫌な記憶も吹き飛ばせるか

絶好調の柳賢振、アリゾナの嫌な記憶も吹き飛ばせるか

Posted June. 05, 2019 07:43,   

Updated June. 05, 2019 07:43

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破竹の勢いで絶好調をおう歌しているロサンゼルス・ドジャースの柳賢振(リュ・ヒョンジン=写真)がチェイス・フィールドでの嫌な機運も克服できるだろうか。

柳賢振が5日(韓国時間)、敵地アリゾナで先発登板する。先月に登板した6試合で5勝無敗を記録した柳賢振は、シーズン9勝を目指す。柳賢振は今季に11試合に先発登板し8勝1敗、防御率1.48をマークしている。勝利数ではメジャーリーグ全体3位タイ、防御率は1位だ。

アリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールドは、柳賢振には気味悪い場所だ。2013年にメジャーリーグにデビューして以来108試合で48勝28敗、防御率3.00を記録している柳賢振だが、チェイス・フィールドでは7試合に登板して2勝2敗、防御率4.89を記録している。チェイス・フィールドでは平均以下の成績を残しているのだ。

出だしは悪くなかった。メジャーデビューした2013年の最初のアウェーだったチェイス・フィールドで、柳賢振は6回6被安打1四球9奪三振3失点で初のアウェーを勝利で飾った。肩を負傷する前の2013年と翌年の2年間、4試合で2勝1敗、防御率3.46と堅調だった。ところが、負傷から復帰してから球威が落ちると、標高330メートルに位置し、空気の抵抗が少ない「打者に有利な球場」と言われるチェイス・フィールドの悪名を実感せざるを得なかった。2017年8月31日、本塁打3本を浴びるなど4回6失点で黒星を喫した。昨年5月3日には2回1死の場面で、股ぐら負傷で突然交代され、約3ヵ月にわたる苦しいリハビリを余儀なくされた。2017年と2018年には3試合に先発登板したが、一度も5回以上を投げることができなかった。

今季に健康な体で復活した柳賢振は、各種記録面でメジャーリーグ最上位を飾っており、今後も引き続き好投が見込まれている。1イニング当り何人の走者を出したかを表すWHIPが0.81でメジャーリーグ全体2位に入っている柳賢振は、被長打率(SLG)も0.319で6位にランクされている。シーズン序盤の5試合で連続で本塁打を浴びたが(6本)、その後の6試合では1本も許していない。今季に柳賢振を相手した打者たちは、安打や四球を得て出塁したり、長打を打つのも極めて困難だったことを意味する。

1999年から2003年までアリゾナで投手として活躍した金炳賢(キム・ビョンヒョン)MBC解説委員は、「チェイス・フィールドは乾燥していて、空気の抵抗が少ないため、変化球が曲がりづらいので、甘い球になってしまうので投手としては苦しい」と言い、「柳賢振は球種が多様で、与えられた状況への適応力が優れているので、今までの好調ぶりはチェイス・フィールドでも続くと思う」との見方を示した。

柳賢振は今季に本拠地でアリゾナを相手に6回1失点でシーズン初白星を飾った良い思い出がある。メジャーデビュー後、初めて開幕戦に先発登板しアリゾナのザック・グレインキー(36)を相手しながらも臆することなく好投を披露した。今季最有力のサイ・ヤング賞候補に相応しい活躍をしていると評価されている柳賢振が、今後も好調ぶりを今後も維持できるかに関心が集まる。


金培中 wanted@donga.com