「ゴルフと生活の調和」、マネージャが語るコ・ジンヨンのＬＰＧＡ成功の秘訣

女子ゴルフの世界ランキング１位のコ・ジンヨン（２４）が家族よりも長い時間を過ごしている同伴者がいる。専従マネージャのチェ・スジンさん（２６）だ。スポーツマネジメント会社「ギャラクシアＳＭ」社員のチェさんは、コ・ジンヨンが米女子ツアー（ＬＰＧＡ）に進出した昨年から１年半近以上をくっついて動いている。

最近コ・ジンヨンと一緒に一時帰国したチェさんは、「遠い所で両親と離れて過ごしているコさんに小さなことで力になりたいだけだ。ＬＰＧＡツアー２年目を迎えて適応力を高めて、自分だけの余裕をみつけたことが好成績につながっているようだ」と話した。

コ・ジンヨンは現在、賞金、年間最優秀選手、平均ストロークなどの主要部門で１位となっている。今季のメジャー初戦ＡＮＡインスピレーションでも優勝を飾った。当時、伝統に従って池に飛び込んだ時、コ・ジンヨンとチェさんが一緒に水に入る光栄を得た。この場面はテレビに放送され、チェさんも有名人になった。

昨年の新人王を受賞し、今年は全盛期をおう歌しているコ・ジンヨンは、「チェさんの助けが大きな力になる。いなくてはならない存在だ。チェさんを見て、頑張らなければと思うときもある」と感謝の気持ちを表した。

高校までゴルフ選手として活躍したが、腰を負傷してから辞めたチェさんは大会参戦の申し込みや宿舎・交通の手配、車の運転、料理人、練習のパートナーなど様々な業務を抱えている。

チェさんが語るコ・ジンヨンの成功の秘訣は、仕事と生活の調和を意味する「ワーク・ライフ・バランス」だ。「ゴルフ場で集中したら、フィールドの外では運動のストレスから脱して読書や旅行、趣味活動などで人生を充実したものにすることにも熱心だ。この間は７時間を運転してグランドキャニオンを見て回った。ランニングと縄跳びを欠かさないほど自己管理にも徹底している」。

遥か異郷の地米国での生活が気になった。「宿舎はホテルよりえＡｉｒｂｎｂ（アエビーアンドビー）を使って一般家庭に宿泊しているんです。料理を作らなければならないからです。コさんは韓国料理が好きなんです。キムチチゲ、キムチチャーハンなどを一緒に作って食べるんです。韓国料理店がない地域も多いからです。食材の買い物に行くのも楽しみの一つです。キムチやトウガラシ粉みたいに現地で手に入り難いものは韓国から持っていきます。大会がある時は、６時間までは車で移動します。５００キロ運転は普通ですね」。

ラウンドの合間に食べる間食を準備するのも重要な仕事の一つ。１８ホールを回るのに約５時間がかかり、ラウンド前後の練習時間を考えれば、食事のタイミングを逃すこともあるからだ。ブルーベリージュースやストロベリージャム・サンドイッチ、ミスッカル（穀物粉末）、フルーツなどが定番メニューとして用意される。

チェさんはアスリートとしての経験を活かして、時にはトレーナーにも変身する。「毎日交互に、１時間近くを１日は筋トレを、翌日はスピードトレーニングを行っているんです。シャトルランなどもやってますね。一人でやっているとつまらないから、いつも一緒にやろうと誘っていて、そのうち自分の体も鍛えられるんです（笑）」。

ベストスコアが４アンダーのチェさんは、コ・ジンヨンの要求がある時は、スイングやパットのストロークに異常はないのかを確かめてあげている。

小中学校と大学を海外で終えたチェさんは、「コさんが米国に進出する約１年目で英語に自信をつけたのも、競技力にプラス要因として働いた。最近は通訳をしてあげるというイメージがあまりない。どこに行っても地元の人たちとの会話に積極的だ。寝る前に外国選手のインタビュー映像をたくさん見て真似をしながら表現を覚えている。長距離を移動する時は米国の映画やドラマを見ている」と伝えた。

一人娘のコ・ジンヨンには実の姉のような存在だと言うチェさん。二人は来週出国し、ＬＰＧＡツアーに復帰する。


金鍾錫 kjs0123@donga.com