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黄昌圭KT会長、ダボスで「5Gは韓国が主導」と力説

黄昌圭KT会長、ダボスで「5Gは韓国が主導」と力説

Posted January. 28, 2019 08:15,   

Updated January. 28, 2019 08:15

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「5Gは、単にスピードだけの早いネットワークではなく、世の中を変えるプラットフォームです」

黄昌圭(ファン・チャンギュ)KT会長は25日、スイスのダボスで開かれた2019世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の国際ビジネス委員会(IBC)の定期会で、「韓国は3月、世界初の第5世代(5G)通信の商用化を準備している。5G技術は韓国が米国や中国より進んでいる」と自信を示した。

IBCは、世界のグローバル上位企業100社の最高経営者(CEO)のみが参加できるダボスフォーラムの最高機関。黄会長は、クラウス・シュワブWEF会長の招待で韓国企業の中では唯一招待された。

●「5Gは韓国が最も進んでいる」

黄会長は同日、IBCの会に先立って行われた記者懇談会で、「グローバル企業のCEOたちもまだ、5Gの威力についてよく知らない」と語った。その上で「みんなが5Gは米国と中国の争いだと思っているので自ら発言を申し出た」とし、「この席で韓国の進んだ5G技術について5分間説明した」と述べた。

黄会長は、「韓国は人工知能(AI)、ロボット、ブロックチェーンなどをすべて盛り込むことのできる5Gを4年前から準備してきた」とし、「5Gが商用化されれば、瞬きの10分の1にもならない時間で、全世界のすべてのマシンをリモート制御できる」と説明した。

黄会長は、「5Gによって最も多く変わる分野は製造業だ」とし、「ロボットを人間のように使うことができる。現代(ヒョンデ)重工業とポスコではすでに5G技術を搭載して、スマートファクトリーを試験稼動した結果、生産性は40%上がり、欠陥率は40%低下した」と説明した。黄会長は、「KTは、2018年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪で5Gを具現するなど、世界標準を主導している。商用化後、特許料も受け取ることができるだろう」と付け加えた。

シュワブ会長は黄会長に対して、「2020年に50周年を迎えるダボスフォーラムの主要トピックは5Gだ」とし、「来年もぜひ参加してほしい」と要請した。アップルのティム・クックCEOは、「近いうちに韓国であれ米国であれ会おう」と申し出、ベトナムのグエン・イェンス・オンプク首相も「ベトナムを東南アジア初の5G国に作りたい」として、KTに協力を提案した。黄会長は、「5Gが商用化すれば、KTは基地局とネットワークを敷く『ネットワーク会社」』ではなく、『コンサルティング会社』に変わることができる」とし、「5Gと一緒に私たちが開発したエネルギーとセキュリティプラットフォームなどを売ればいい」と期待を示した。

●ドローンでワクチンを運ぶ「スカイシッププロジェクト」

今年のダボスフォーラムのテーマは「グローバル化4.0」。フォーラムを通して「グローバル化のために疎外された人たちを包容できるように、主要企業各社がこれに貢献しなければならない」という議論が交わされた。これについて黄会長も、5Gが人類福祉の増進と社会問題解決に貢献できることを強調した。

黄会長は、「5Gは、全産業が最も安くて楽にサービスを受けることができるように設計され技術だ」とし、「自律走行、遠隔診療、災害安全、エネルギーなど、社会全般の大革新を促進するだろう」と期待した。また、「4Gは消費者(consumer)を基盤にする『B2C』サービスだったが、5Gは顧客の90〜95%が企業(business)と公共機関(government)であり、『B2B』と『B2G』サービスに近い」と説明した。

この延長線上で、黄会長はドローンで発展途上国にワクチンを運ぶ「スカイシッププロジェクト」も実施すると発表した。飛行船の形のドローンを利用して、交通条件が良くない発展途上国に医薬品を供給する作業だ。約6時間で200キロを飛ぶことができるうえ、既存のドローンと違って、冷蔵設備を載せることができるので、ワクチンの輸送に効果的だと説明した。

黄会長は、「5Gの最大の脅威はセキュリティだ」とし、「来月独自に開発した新型セキュリティ技術を発表したい」と語った。また、「5Gサービス料金を気にする人が多いが、消費者向け料金は4Gに比べて大きく値上げしない」と語った。


董正民 ditto@donga.com