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国連演説で対米強気だった中国外相、NYでの別の演説では態度軟化

国連演説で対米強気だった中国外相、NYでの別の演説では態度軟化

Posted October. 01, 2018 08:45,   

Updated October. 01, 2018 08:45

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中国を抑制するための米国の貿易戦争で触発された両国の葛藤が貿易問題を越え、軍事・外交・安保など全方位に拡大すると、中国が公式の席上で米国をなだめた。中国の新華社通信によると中国の王毅国務委員兼外相は28日(現地時間)、ニューヨークの米外交協会(CFR)での演説で、「中国は米国になることも、米国に挑戦することも、さらに米国に取って代わることもない」と強調した。

王外相は、「中国は伝統的な大国が行った道とは異なる発展の道を行く」とし、「国力が強くなれば覇権を追求する(国強必覇)前轍は踏まない」と述べた。さらに、「一部の米国人が中国も覇権を追求すると認識し、さらには世界を率いる米国に挑戦し(米国に)取って代わると認識することが、現在米中が直面した深層的な問題の核心」と指摘した。そして、「このような米国人の認識は、明らかに戦略的に誤った判断」とし、「米国の利益と未来に大きな害を及ぼす誤った予想」と主張した。

 

王外相の演説の題名は、「機会か挑戦か、パートナーかライバルか」だった。王外相は、「中国人は対外拡張のDNAを持ったことはない。平和、協力、開放の道を堅持する中国は機会か挑戦か、国際舞台で積極的かつ建設的な役割をする中国はパートナーかライバルか」と尋ね、「偏見のない人なら、理性的な判断をするだろう」と主張した。

王外相は、自身の前に置かれたグラスを米中関係に例え、「目の前のこのグラスは割れやすく、復元することは難しい」と話した。そして、「最近、米国内で中国に対する否定的な感情が強くなっている。これを警戒しなければならない」と主張した。

 

しかし、王外相は同日、国連総会一般討議での演説では、トランプ米大統領が主張する米国第一主義の世界秩序に取って代わる考えを明らかにした。王外相は、「新しい時代の多国主義」の原則に言及し、「協力が対立を、交渉が脅迫に取って代わり、小さな垣根ではなく共同体を建設し、勝者一人占めではなく協力して共に建設する時、世界に明るい未来があるだろう」と強調した。

 

そして、「中国は(米国の)脅威を受け入れず、圧力を恐れない」とし、「中国の立場は、自身の正当な権益を守護するだけでなく、自由貿易体系、国際ルール秩序、世界経済の回復、世界各国の共通の利益を守ること」と主張した。米国に対抗する中国と共同で対応するよう呼びかけたのだ。


尹完準 zeitung@donga.com