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李承燁氏、「私を超えた国家代表4番」と朴炳鎬を絶賛

李承燁氏、「私を超えた国家代表4番」と朴炳鎬を絶賛

Posted September. 03, 2018 07:29,   

Updated September. 03, 2018 07:29

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「勝ってもともと」の大会を経験していない人は、その重圧がどれほど大きいものか知らない。現役時代に韓国野球代表チームの不動の4番だった李承燁(イ・スンヨプ)氏(42)は、毎大会、毎試合で凄まじいい重圧に苦しめられた。

ジャカルタ・パレンバンアジア大会で李承燁氏は、終始後輩たちを自分の経験に重ねて見守った。代表選出を巡る批判に続き、台湾との予選初戦で1-2で負け、世論はますます悪化した。だが、台湾戦の敗北を通じて、選手たちは目覚めた。韓国は、その後連戦連勝し、1日の決勝では宿敵日本を3-0で破り、金メダルを獲得した。エース梁玹種(ヤン・ヒョンジョン)が6回1失点と好投し、朴炳鎬(パク・ビョンホ=写真)は3回に止めを刺す本塁打を放った。4試合連続の本塁打だった。李氏は、「選手たちが凄まじいプレッシャーを良く耐えてくれた。他人には簡単そうに見えるかもしれないが、本当に苦労して勝ち取った金メダルだ。後輩たちが本当にありがたいし、誇らしい」と話した。

――梁玹種が目覚ましい投球をしたが。

「大韓民国のエースとして見せられる100%の投球をした。投球のリズムとテンポも大変良かったし、遠くから見てもボールに力が感じられた。1回裏にアン・チホンの適時打で韓国が2点を先制し、肩が遥かに軽くなったはずだ。梁玹種があまり良いボールを投げたので、日本はまともな機会さえもつかめなかった」

――4試合連続で本塁打を放った朴炳鎬も褒めざるを得ないと思うのだが。

「短期決戦で4試合連続の本塁打を放ったのだから、これ以上言葉が要らないのではないか。私より遥かに優れた韓国代表の4番打者だ。3回のトドメを刺す決勝本塁打で点差を3点に広げて圧勝をもたらした。これまで通り管理を良くして2020年東京五輪でも素晴らしい活躍をしてほしい」

――期待を集めた打線は、この日も日本の社会人投手たちから4安打しか打たなかった。

「長期レースのKBOリーグと短期決戦の国際大会との違いだ。レギュラーシーズンには誰が出ても、すでに何度も見て来た投手だ。分析も十分できている。これに対して短期決戦で相手する投手に慣れないのは当たり前。逆に大会前に懸念の声が多かった韓国投手陣は、毎試合相手打者を圧倒した。決勝では日本に1安打だけを与えた。しかも、芯を外れたあたりだった。その面で言うと、野球は、特に短期決戦は本当に投手力がものを言う」

――代表メンバーの選考についても指摘せざるを得ないと思うのだが。

「どの選手を選んでも、常に議論の余地は残る。ただ、現場の目とファンの期待値との間のギャップ

を埋める努力が必要だ。個人的には、国際大会ではモチベーションが重要だと思う。本当に参加したい気持ちのある選手を選ぶべきだ。また、バントがうまい選手、守備がうまい選手など、チームとしてのまとまりを考えて代表選手を選ぶべきではないかと思う」

――宣銅烈(ソン・ドンヨル)号は、2020年東京五輪に向けて取り組まなければならないが。

「今回のアジア大会代表チームは、急いで招集したあまり、まともに動きを確かめる余裕も与えられなかった。同じ失敗を繰り返さないためには、一日も早く準備をしなければならない。東京五輪は2020年に開催されるが、与えられた時間はそう長くない。五輪の予選に当たるプレミア12は、来年に開催される。日本は、すでに数年前から着実に準備をしている。日米オールスターゲームを開き、良いチームを呼んで強化試合を行っている。そこまでは言わなくとも、選手同士の息を合わせるだけの時間が必要だ。何事も目前に迫って焦って対応したのでは失敗し易い」


李憲宰 uni@donga.com