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アジア大会で金・銀獲得のキム・ソヨン、次なる目標は東京五輪のメダル獲得

アジア大会で金・銀獲得のキム・ソヨン、次なる目標は東京五輪のメダル獲得

Posted August. 31, 2018 08:19,   

Updated August. 31, 2018 08:19

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「(朴)泰桓(テファン)さんにご飯をおごってもらいました(笑)」

ジャカルタ・パレンバンアジア大会の水泳個人メドレー女子200mと400mで金メダルと銀メダルを獲得し、韓国水泳の自尊心を守ったキム・ソヨン(24=慶尚北道庁)は26日に帰国し甘い休暇を過ごしている。普段、一番食べたかったハンバーガーをあきるほど食べ、友達と一緒にネイルアートも受けた。28日には、憧れていた「マリーンボーイ」朴泰桓(29=仁川市庁)と夕食を共にした。キム・ソヨンは、「アジア大会が終わったら一緒にご飯食べようと約束したんだけど、泰桓さんが時間を出してくれた。泳ぐときの呼吸法など多くのアドバイスをしてもらい、大変役に立った。本当にありがたい恩人」と話した。

2008年北京五輪で韓国水泳史上初の五輪金メダルを獲得した朴泰桓は、すべての水泳選手には憧れのヒーローだ。普段自分の経験を伝えて、後輩たちに良くアドバイスをする朴泰桓だが、キム・ソヨンには、バターフライ、平泳ぎ、自由形のうちとりわけ自由形を苦手とする様子を見て、「呼吸をするとき力が入っている。力を抜いて息をすればもっと楽になる」などとアドバイスしたことが、キム・ソヨンには役立ったという。

キム・ソヨンは今年5月に行われた東アジア水泳大会の自由形200mで1分58秒68を記録したが、これは2017年にイ・ウィソプ(19=パイスコビルゴ)が打ち立てた韓国記録(1分58秒64)に迫る好記録だった。イ・ジソン慶尚北道庁コーチは、「個人メドレーで自由形の記録が伸びたわけではないが、自由形で粘ってくれたお陰でバターフライと背泳ぎがもっと良くなった」と説明した。自由形で自信がついたことで、バターフライと背泳ぎでさらに力を出すことができたという分析だ。朴泰桓は、ジャカルタでもキム・ソヨンの個人メドレー400mと200mの予選を観戦し、注意すべき点を伝えた。

キム・ソヨンの目標は、2020年東京五輪でのメダル獲得だ。朴泰桓のように金メダルが取れればベストだが、世界最高の大舞台で3位に入る姿を想像しながら水をかき分けている。アジア大会で金メダルを獲得した後、休暇をもらっていながらも、毎日午前には京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)にある自宅から近い京畿体育高校のプールに行って水に体を任せて感覚を維持している理由だ。

現在キム・ソヨンの個人メドレー200mの最高記録は、今回のアジア大会でマークした2分8秒34。世界記録(2分6秒12)と五輪記録(2分6秒58)には及ばないが、2分7秒台に入れば3位入賞も可能とみられている。コーチのイ・ジソン氏は、「現在世界的に2分8秒台を切る選手はソヨンを入れて3人いる。2分7秒台を切ることができれば、銅メダルも可能とみられる」と話した。

キム・ソヨンが五輪メダルに向けて最も気をつけなければならないのは、負傷の管理だ。子供の時から生まれ持った才能で脚光を浴びたが、高校時代に肩をケガしてから伸び悩んだ。キム・ソヨンは慶尚北道庁で出会った「キム・ソヨン専従チーム」に支えられ、肩の負傷から回復し勢いに乗っている。2016年リオデジャネイロ五輪以降、「ちゃんとやってみたい」と言うキム・ソヨンの気持ちを込めた一言に、恩師のキム・インギュ監督が慶尚北道庁にお願いして合流した。専従チームにトレーニングから大会向けた準備に至るまでキム・ソヨンに合わせた管理をしてもらった結果、肩の負傷からも完全に回復し、記録更新にもつながった。

「自分だけのために渾身の力を尽くしてくれる専従チームがいなかったら金メダルもなかったですね。私には世界選手権や五輪など、まだこの先挑戦が残っているんです。チームのスタッフの方たちと一緒に仕事ができて嬉しいです。そう言えば、休みは十分取れましたね。これからは、また水泳に打ち込まないとですね。ははは」

キム・ソヨンは、もっと高く羽ばたくために、再び水をかき分け始めた。


ジャカルタ=キム・ベジュン記者 チョ・ウンヒョン記者 wanted@donga.com · yesbro@donga.com