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北京の北朝鮮大使館、韓米の大統領の写真貼り出す

北京の北朝鮮大使館、韓米の大統領の写真貼り出す

Posted July. 30, 2018 09:35,   

Updated July. 30, 2018 09:35

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北京の在中国北朝鮮大使館の正門脇の掲示板に、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ米大統領の写真が張り出された。北朝鮮大使館が体制宣伝の場として使うこの掲示板に、韓米首脳の写真が掲示されたのは初めて。

29日、東亜(トンア)日報の取材陣が北京市朝陽区にある北朝鮮大使館を訪れると、正門脇の大型の掲示板の右側にはトランプ氏の写真4枚が貼られていた。6月の米朝首脳会談で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とトランプ氏が握手をする写真や共同声明に署名する写真だ。特に、2人が散歩して談笑する写真の下には、「トランプ大統領と散歩しながら親交を深める敬愛なる最高指導者金正恩同志」という説明が記されていた。

 

掲示板の左側には、文氏の写真4枚が掲示された。文氏と正恩氏の4月の南北首脳会談の写真3枚と5月の首脳会談の写真1枚だ。文氏と正恩氏が徒歩橋を散歩し、ベンチに座って談笑する写真や夫妻一緒の記念写真など南北和合を強調した写真が含まれた。

中国の習近平国家主席と撮った写真は掲示板に5枚掲示された。3回にわたる中朝首脳会談の時の写真だ。写真を入れ替える前、掲示板の写真の多くが習氏との写真だったが、比重が減った。そのほかにロシアのラブロフア外相、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ委員長、シンガポールのリー・シェンロン首相との写真も1枚ずつ掲示された。

休戦協定65年記念日(27日)に合わせて在中国北朝鮮大使館が掲示板に韓米首脳の写真を張り出したのは、対外的な友好関係を強調し、正常国家であることを強調するためとみえる。ある北京消息筋は、「今回の写真の入れ替えは、国際社会での孤立から脱却するという意図がうかがえる」と説明した。

 

大衆外交的メッセージという意見もある。世宗(セジョン)研究所のホン・ヒョンイク首席研究員は、「北朝鮮の対外戦略基調自体が平和協力に変わったので、過去の閉鎖的なイメージは忘れてほしいという宣伝」とし、「中国に対する『私たちはいつでも韓国、米国と交流できる』という単純だが強力なメッセージも伺える」と指摘した。


權五赫 hyuk@donga.com