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セネガルを驚かせた日本、3キロもっと走り5%もっと正確だった

セネガルを驚かせた日本、3キロもっと走り5%もっと正確だった

Posted June. 26, 2018 08:47,   

Updated June. 26, 2018 08:47

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日本は19日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグH組初戦で南米の強豪コロンビアを2-1で下した。コロンビアは、4年前のブラジルW杯で日本に1-4の大敗という屈辱を与えた。

この日の日本の勝利はW杯舞台でアジア勢が南米勢を相手に挙げた初勝利だった。予想外の勝利に日本は沸いた。日本のメディアは、試合が行われた都市の名前を取って「サランスクの奇跡」と伝えた。

日本選手たちのプレーが優れていたのはもちろんだが、運も味方したという見方もある。ブラジルW杯で得点王に輝いたコロンビアのエース、ハメス・ロドリゲスはふくらはぎの負傷でスタメンから外された。また、試合開始3分でコロンビアの「エンジン」と呼ばれるMFカルロス・サンチェスが退場処分を受けた。11人がプレーした日本に比べてコロンビアは殆どの時間を10人で戦った。

サランスクの勝利が幸運ではなく、実力であったことを確認するまでは長い時間を必要としなかった。日本は25日、ロシアのエカテリンブルク・アリーナで行われたセネガルとのグループリーグ第2戦で、粘り強く戦いを見せ、2-2で引き分けた。1勝1分けとしセネガルと並んで組首位タイとなった日本は、グループリーグ突破に大きく前進した。日本は28日、ポーランドとのグループリーグ第3戦で引き分けても決勝トーナメント進出が決まる。

高い身体能力を前面に出したセネガルを相手に、日本は疲れを知らない戦いぶりを見せた。日本選手がグラウンドを走った走行距離は105キロで、102キロのセネガルを上回った。後半戦でセネガル選手の動きが目立って鈍くなった。

日本は、また得意とする精度の高いパスプレーで試合を運んだ。セネガルより111回多いパスを繰り出しながらも、5ポイント高いパス成功率(日本84%、セネガル79%)を記録した。0-1でリードされた日本は、前半34分に巧みなパスプレーで乾貴士が同点ゴールを決めた。柴崎岳のロングパスを受けた長友佑都が短く後ろにつなぎ、これをサイドから駆け込んでいた乾が右足で蹴り込んでゴールネットを揺らした。

1-2でリードされた後半33分には交代で入った本田圭佑(32=CFパチューカ)が、乾がゴール左から上げたアーリークロスを同点につないだ。本田は動きが鈍くなったセネガル守備5人に囲まれた中でゴールを成功させた。

一時は日本サッカーのアイコンとして脚光を浴びた本田だが、今回のW杯を控えては、日本国内で最も多くの批判を受けた選手の1人だった。前任のヴァイッド・ハリルホジッチ監督との確執説がささやかれ、世代交代を理由に代表チームから外されたこともある。

しかし日本サッカー協会がW杯を2ヵ月前に控えて電撃的にハリルホジッチ監督を解任し、技術委員長だった西野朗氏を後任に任命してから本田も再び代表チームに呼ばれた。世論は決して友好的でなかった。西野監督が本田をはじめオールドボーイたちを呼び集めたため、、平均年齢が上がり「おっさんジャパン」とも揶揄された。日本はW杯開幕直前のテストマッチでも不振が続いた。

しかし、いざ本番が始まると、本田は実力で、それまでのあらゆる非難を黙らせた。コロンビア戦で1-1で並んだ場面で、大迫勇也の決勝ゴールをアシストし、セネガル戦では同点弾を決めた。

このゴールで、本田はW杯3大会連続得点を記録した初の日本人選手になった。また個人通算4ゴール(2010年南アフリカ大会で2得点、2014年ブラジル大会で1得点)でアジア勢のW杯最多得点を記録した。以前の記録は、朴智星(パク・チソン)、安貞桓(アン・ジョンファン)、ティム・ケイヒル(豪州)、サーミー・アル・ジャーベル(サウジアラビア)が持っていた。2試合連続で途中出場した本田は、「自分のサッカー人生で交代で出場しながら、これほどまで前向きな気持ちで臨んだことはない。他の選手のゴールをベンチで見守るのも嬉しかった」と話した。

一方、コロンビア戦終了後に観客席のゴミを片付けて国際的に好評を受けた日本のサポーターたちだが、この日は試合中に戦犯旗である旭日旗を使用し波紋を広げている。本田が同点ゴールを決めた直後に日本のサポーターたちが振った旭日旗がテレビの中継映像に映り、数秒間全世界の視聴者に露出された。選手と観客の政治的な意思表現を禁じている国際サッカー連盟(FIFA)が、この件について調査を行うかどうかに注目が集まっている。ソ・ギョンドク誠信(ソンシン)女子大教授は同日午前、ソーシャルメディア(SNS)に「なんでこれほどまでに無知なんだろう。FIFAに強い措置を求める抗議の連絡を取る計画だ」と書き込んだ。


イ・ホンジェ記者 チョ・ウンヒョン記者 uni@donga.com · yesbro@donga.com