Go to contents

済州で1万6000ウォンで天然刺身…国内の隠れた旅行先

済州で1万6000ウォンで天然刺身…国内の隠れた旅行先

Posted April. 23, 2018 08:28,   

Updated April. 23, 2018 08:28

한국어

「済州島(チェジュド)は、多くの人々にとっては見慣れた観光地ですね。ところが済州島で1万6000ウォンで天然刺身を直接釣って食べることができることを知っている人は果たして多いでのしょうか。このような隠れた観光コースや観光スポットが知られれば、国内旅行も活発になるでしょう」

時速30キロのトラクターに乗って世界を歩き回った人がいる。トルコ、中国など他国に残したトラクターの車輪だけでも2万2000キロ。国内初のトラクター旅行家カン・ギテ氏(35)のことである。

世界を歩き回った彼が韓国に帰ってきて、国内観光をPRする伝道師となった。2014年に約100人の旅行家を旅行メンターとして交渉して、国内旅行を夢見る人たちとつなげる「旅行大学」を立ち上げたのだ。

「海外旅行も素晴らしくていいですね。ところが、旅というのはある瞬間、心がほしいと思うときにいつでも旅立たなければならないという気がしましたね。そのように国内を歩き回って、隠れた場所と素敵な旅行コースを発掘しました」

●車が一台もない島

カン氏は、よく知っていると思う場所で意外な食べ物や楽しみ方を見つけたり、旅行先としては考えてみたことのない場所を旅するのが、国内旅行の醍醐味だと強調した。

「慶南河東郡(キョンナム・ハドングン)と言われれば、通常は花開(ファゲ)市場が思い浮かぶでしょう。ところが、河東には若い人たちが熱狂するジップワイヤー(山と山をつないだロープを早いスピードで乗って降りてくるスポーツ)がありますね、それもアジアで最も長い」

海抜849メートルの河東金烏山(クムオサン)の頂上から始まるジップワイヤ―は、長さが3.2キロに達する。最高時速は120キロ。山と山とを「飛んで行くように」移動しながら、足元に広がる金烏山と多島海の風景を楽しむことができる。

おなじみの観光地である済州島でも、一風変わった旅を楽しむことができる。カン氏は、チャネルAの人気芸能番組「私だけを信じてついてきて、都市漁師」を例にあげて、体験釣りを勧めた。済州市遮帰島(チャギド)浦で一人当たり1万ウォンを払って、西海(ソヘ)で釣りができる釣り船に乗ってみるのはどうだろうか。

手のひらサイズのメバルからカワハギ、石鯛を釣ることができる。生々しい天然産魚を見て舌なめずりばかりするわけにはいかない。1人当たり6000ウォンを追加で払えば、船の船長が運営する刺身屋で天然活魚を刺身にしてくれる。メウンタン(魚のから味スープ)やご飯、おかずは無料である。

釣りを楽しんだなら、済州の西側の小さな島、飛揚島(ピヤンド)を訪ねてみよう。

済州市翰林(ハンリム)港から午前9時、正午、午後3時に飛揚島に向かう船がある。飛揚島は、自動車が一台もない島として有名なところで、島全体が火山岩でできたユネスコ地質公園である。

●手作り道、海南ダルマ古道

国内観光客を増やすために、各地方自治体も努力している。全羅南道(チョンラナムド)が昨年完成した海南郡(へナムグン)にある「ダルマ古道」もその一つである。海南郡ダルマ山に昨年造成されたトゥレ道であるダルマ古道は、山裾の寺院美黃寺(ミファンサ)から出発して、12カ所の庵を繋ぐ一種の巡礼コースである。

ダルマ山は、あちこちに龍の背筋を連想させる奇岩怪石が多く、南道の「小金剛(クムガン)」と呼ばれるところである。寺の仕事のために僧侶たちが通っていたこの美しい道を、一般人も体験できるように作った。自然をできるだけ傷つけないように、機械を使わず、人が直接資材を運んで作った。

ズワイガニで有名な慶北蔚珍郡(キョンブク・ウルジングン)では、安価でズワイガニを楽しむことができる。蔚珍竹邊(ジュクビョン)港では、午前9時にズワイガニのオークションが終われば、片足の欠けたズワイガニをボックスごとに4万〜5万ウォンで購入できる。約8人が腹いっぱいに食べられる量である。

「日常を旅で埋めることができるのに、年に一度、海外旅行に行ってはもったいないでしょう。いつでも国内に旅立ってください。十分美しくて面白い旅行先が多くあります」


宋忠炫 balgun@donga.com