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新型肺炎警報

Posted January. 28, 2020 09:20,   

Updated January. 28, 2020 09:20

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新型コロナウイルスによる肺炎が拡散している。昨年12月31日、中国湖北省の省都である武漢で発生し、1ヵ月も経たずに米国人1人を含め8ヵ国で感染患者581人も発生した。このうち死亡者は17人で、すべて中国人だ。韓国も、仁川(インチョン)空港で感染が疑われて隔離された中国人1人が感染の判定を受けた。交通の要衝地で「中国のへそ」と呼ばれる人口1100万都市の武漢は23日午前10時から都市を出入りするすべての公共交通の運行を停止する。中国史上、省の封鎖は初めて。

◆新型肺炎の宿主はコウモリや蛇だという。SARS(重症急性呼吸器症候群)はコウモリやジャコウネコ、MERS(中東呼吸器症候群)はラクダだった。新型肺炎の発源地である水産物市場では、あらゆる野生動物が違法取引されていた。2人目の死亡者も水産物市場の店の主人だった。潜伏期間は短くて2、3日、長ければ10~12日。症状は、風邪やインフルエンザと似ていて、治療剤やワクチンはない。感染者の唾や鼻水で感染するため、人が多いところに行く時はマスクを着用しなければならない。マスクにウイルスが付着する可能性があるので、使い捨てが良い。

◆香港の専門家たちは、新型肺炎が2003年のSARSの時のように大流行する兆しがあると警告する。感染病の拡散は、動物から人→人と人との感染→患者家族と医療スタッフに感染→大規模な発病段階に進むが、新型肺炎は最後の段階への進入を目前にしているということだ。中国の情報統制と遅い対応が、ウイルス拡散を加速化させたという批判が出ている。武漢は封鎖されたが、すでに数百万人の武漢市民が抜け出したと推定される。米紙ニューヨーク・タイムズは、中国が報道機関と市民社会を統制して政府が情報を独占し、事態を大きくしたと指摘した。

◆武漢封鎖の知らせで、中国の株価指数が暴落した。世界経済が受ける被害規模も03年のSARSの時を凌駕するとみえる。世界経済で中国が占める割合が03年の8.7%から今年は20%に大きくなる見通しだ。回復の兆しを見せた韓国経済も、年初から悪材料に出会った。5年前のMERSの時のように消費が冷え込み、成長率の反騰に支障を与える恐れがある。

◆今日始まる旧正月の連休が第1次の関門だ。移動が多く、人が集まって感染の憂慮が高いが、多くの病院はドアを閉める。中国人観光客14万人も押し寄せると予想される。政府当局は24時間非常防疫体系を稼動し、個人は関連情報に聞く耳を傾け、手の消毒やマスク着用など、感染症予防の行動規則に従わなければならない。


李珍暎 ecolee@donga.com