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飛込で初の五輪メダルを目指す、韓国飛込の未来ウ・ハラム

飛込で初の五輪メダルを目指す、韓国飛込の未来ウ・ハラム

Posted January. 22, 2020 07:55,   

Updated January. 22, 2020 07:55

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「メダル、是が非でもメダルですね」

21日、忠清北道鎮川(チュンチョンブクト・チンチョン)にある選手村で取材に応じた「韓国飛込の未来」ウ・ハラム(22=国民体育振興公団)は、東京五輪の話にると、すかさず「メダル」を口にした。昨年12月、2020年度国家代表選考戦を行った後、鎮川選手村に入ったウ・ハラムは、オフシーズンだが、いつでも実戦に出場できる鍛え込んだ体を保っていた。

昨年7月の光州(クァンジュ)世界水泳選手権で3m飛板飛込み、10m高飛込決勝に進出し、いち早く五輪出場権を獲得したウ・ハラムは、長い目で五輪を準備している。昨年10月の全国体育大会以降、負傷の管理にも気を使い、「痛い所のない体」を作ったというウ・ハラムは、今年3月に北京で開催されるワールドシリーズを皮切りに4月の東京W杯などと本格的にシーズンに突入する。

ウ・ハラムは「シンクロナイズド・ダイビングはまだ五輪出場権が確定していない。(出場権が獲得できた)個人種目では無理しないで、(キム)ヨンナムさん(24=国民体育振興公団)との呼吸に焦点を合わせる予定だ」と話した。

東京五輪はウ・ハラムが韓国飛込史上初の五輪メダルを狙える舞台だ。2014年の仁川(インチョン)アジア大会で4個のメダルを獲得したウ・ハラムは、2016年リオデジャネイロ五輪で韓国飛込選手では初めて決勝(10m高飛込)に進出した。昨年、光州世界選手権では3m飛板飛込みで4位になるなど、大きな大会では確実に成長する姿を見せた。「非が是でもメダル」が根拠のない宣言ではなかったのだ。

「世界選手権で4位に入った3m飛板飛込みは、自分の最も得意とする種目です。世界最強に挙げられる中国との差が大きくないと考えています。見守ってください」

ウ・ハラムの強みは鍛え込まれた下半身から出てくる高いジャンプだ。基本的に短時間でより繊細な技術を披露するためには、ジャンプ力が欠かせない。若い年でも自身の体を徹底的に管理する能力もウ・ハラムのもう一つの強みだ。水泳代表のユン・ヨンソク体力コーチは、「普通若い選手たちが『肩が痛い』と言う時、ハラムは『肩が痛くて、こういう応急処置をしたけど、これは正しいんですか』と聞いてくる。自分の体に関心が高く、自分で勉強をしているのだ。だから、大半の試合で最上の体調で臨んでいる」と褒めた。こういう理由からなのか、ウ・ハラムの趣味は歳に似合わず「サウナ」だ。ウ・ハラムは「練習後に体に溜まった疲労を取るのにサウナほど良いものはない」と言う。

もちろん補完しなければならない課題もある。世界選手権で一寸のミスも許さず、「機械」のように高難度の技術を披露した中国など世界トップクラスの選手たちとは違い、ウ・ハラムは決勝で計6回技を披露する間、一二度ずつミスをしたりした。ウ・ハラムは「体調の良し悪しと関係なく、自分の最高の強みを高い精度で演技しなければならないのが五輪だ。精度を高めるために何度も繰り返して飛び込んでいる」と話した。

水着でウォームアップをしているウ・ハラムの右背中には五輪旗のタトゥーがある。リオ五輪出場以降、五輪メダルを目標としながら体に入れた。

「世界選手権ではホーム観客の応援が大きな力になりました。時差もなく、遠くない国で五輪が開かれるのだが、沢山応援してくれればもっと力になりそうです(笑)」

午後の練習のためにウォームアップをしていたウ・ハラムが肩を大きく回した。背中の五輪旗も力強く揺れ動いた。


金培中 wanted@donga.com