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仲間を助けようとしてゾウ5頭が墜落死

Posted October. 07, 2019 08:22,   

Updated October. 07, 2019 08:22

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5日、タイ中部カオヤイ国立公園で、野生のゾウ6頭が溺死した。滝に落ちた3才の子どものゾウを助けようとして被害に遭ったとみえる。

バンコク・ポストなどによると、公園関係者は同日午前3時頃、別名「悪魔の滝」と呼ばれる公園内の「ヘウナロック」滝からゾウの鳴き声を聞いた。彼らは約3時間後、滝で死んだ3才の子どものゾウを発見した。2頭のゾウが子どものゾウを助けようとしていた。このゾウは脱力状態で救助されたが、生存できるかは不透明だ。滝の下方では、死んだ大人のゾウ5頭が発見された。

ヘウナロックは3段で成り、高さ約150メートルの階段型の滝だ。カオヤイ国立公園で最も高く急で事故の危険が高い。1992年にもここでゾウ8頭が溺死した。BBCによると、公園関係者は、「子どものゾウが滑って滝に落ち、他のゾウが助けようとして事故に遭ったとみえる」と明らかにした。

ゾウは群れで生活するだけでなく、群れ内の他のゾウが死ねば悲しむ動物だ。子どもが死ねば眠れず、死体のそばを離れないという研究結果もある。このため、生き残った2頭のゾウが長期的に生存に困難を来たすことが懸念される。タイ野生動物財団設立者のエドウィン・ウィック氏は、「家族を失ったようなものだ。生き残ったゾウの感情的ダメージは大きいだろう」と説明した。

首都バンコクから北東に約50キロ離れたカオヤイ国立公園は、1962年に作られたタイ初の国立公園だ。面積は2100平方キロメートルで、野生のゾウ約300頭が棲息している。この他にもクマやテナガザルなど様々な野生動物がいて観光客に人気が高い。2005年にはユネスコ世界自然遺産に指定された。


崔智善 aurinko@donga.com