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海がない忠清北道が未来海洋科学館の誘致に全力

海がない忠清北道が未来海洋科学館の誘致に全力

Posted June. 13, 2019 08:47,   

Updated June. 13, 2019 08:47

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「海のない忠清北道(チュンチョンプクト)に海をください」

全国の9道の中で唯一海がない忠清北道が、未来海洋科学館の誘致に乗り出した。未来海洋科学館は、内陸の青少年に海の重要性を伝え、海洋科学を体験する機会を与える契機になるとみられる。

忠清北道は、清州市清原区井上洞(チョンジュシ・チョンウォンク・チョンサンドン)のミレニアムタウン1万5175平方メートルの場所に地下1階、地上3階の海洋アドベンチャー館、海洋ロボット館、海洋バイオ館、海洋生態館などを備えた未来海洋科学館の建設を計画している。

忠清北道が昨年8月に海洋水産部に誘致を申請した未来海洋科学館は、同年12月に企画財政部の予備妥当性事業に選ばれた。総事業費1150億ウォンのうち、土地の費用82億ウォンを除く1068億ウォンが国費だ。国費300億ウォン以上、総事業費500億ウォン以上の地方自治体事業は、中央省庁の予備妥当性調査を経なければならない。

今年3月15日、韓国開発研究院(KDI)と海洋水産部関係者7人で構成された未来海洋科学館建設予備妥当性調査現地調査団が、建設予定地のミレニアムタウンを訪れ、建設の妥当性と基本構想、他の施設との差異点、運営方式などを調査した。KDIは、事業の経済性と立地の発展性などを検討し、10月頃に結果を発表する。予備妥当性を通過すれば、国費を確保し、2024年に工事が開始される。

海洋関連の施設がない忠清北道に未来海洋科学館が建設されるべきだと忠清北道は主張する。現在、全国の広域市・道には国公立の科学館や海洋文化施設57ヵ所があるが、忠清北道には一つもない。イ・カンミョン忠清北道農業政策課長は、「大韓民国が海洋強国に進むには、内陸の住民が政府の海洋戦略に共感しなければならず、このためにも未来海洋科学館は忠清北道に建設されなければならない」と強調した。

忠清北道の未来海洋科学館は、「内陸で聞こえる波の音」という概念を基に、中生代の海の生物であるアンモナイトの殻を模った建物だ。教育と娯楽を融合した機能を越え、青少年に海洋科学の夢を教える内容の展示館とプログラムで構成する計画だ。予定地のミレニアムタウン付近には、道路と鉄道、航空施設があり、全国どこでからでもアクセスが容易だ。

李始鍾(イ・シジョン)忠清北道知事は、「海のない忠清北道に未来海洋科学館を建設するという逆発想こそ革新であり、現政権が追求する包容国家に進む道」とし、「未来海洋科学館は、忠清北道を含む忠清圏だけでなく、首都圏、江原(カンウォン)圏、慶尚北道(キョンサンプクト)北部圏などの1200万人が1時間内で来て、内陸の海を体験できる空間になるだろう」と強調した。


張基祐 straw825@donga.com