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非メモリに全力態勢の三星、世界最高画素のイメージセンサーで第一歩

非メモリに全力態勢の三星、世界最高画素のイメージセンサーで第一歩

Posted May. 10, 2019 08:48,   

Updated May. 10, 2019 08:48

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三星(サムスン)電子は、業界初の6400万画素のモバイル・イメージセンサーを公開して、「2030年のシステム半導体1位」を達成するための第一歩を踏み出した。この分野のトップであるソニーが作ったモバイル・イメージセンサーは現在、4800万画素ぐらいだ。

三星電子は9日、ソウル中区太平路(チュング・テピョンロ)にあるビルで説明会を開き、4800万画素と6400万画素級の超高画素イメージセンサー「アイソセルブライトGM2」と「アイソセルブライトGW1」を公開した。先月24日、システム半導体分野に10年間133兆ウォンを投資し、専門人材1万5000人を採用すると明らかにして以来、最初の新製品公開だ。

システム半導体の一つであるイメージセンサーは、カメラのレンズを通して入ってきた映像情報をデジタル信号に変える役割をする。センサーの性能により、写真や動画の品質が大きく変わる。すでに停滞しているスマートフォン市場と違って、「マルチカメラ」が大勢となったことで、市場の見通しも明るい。

グローバル市場調査会社ガートナーなどは、昨年270億ドル(約31兆5900億ウォン)ぐらいだったグローバルイメージセンサー市場が、2030年は1310億ドル(約153兆2700億ウォン)規模にまで成長すると予想している。三星電子がイメージセンサーを、三星システム半導体の代表格として挙げた理由でもある。

昨年の売上高基準で、ソニー(67億ドル・約7兆8000億ウォン)に次いで、三星電子は2位(25億ドル)だ。業界では、三星電子が2017年に独自ブランド「アイソセル」を打ち出すなど、技術的側面では最高レベルに達しているだけに、システム半導体分野の中で「最もやってみるべき価値のある領域」という雰囲気だ。

朴庸仁(パク・ヨンイン)三星電子システムLSI事業部長(副社長)は、「人工知能(AI)と第5世代(5G)通信の発展によってセンサー応用が飛躍的に増えたことで、2030年はイメージセンサー市場が現在のメモリ半導体市場全体の規模に成長するだろう」とし、「現在の市場シェアが転換する時点がすぐに来ると考えている」と自信を見せた。

今回新たに出てきた両製品ともに0.8μm(マイクロメートル・100万分の1メートル)の超小型ピクセルを適用して、「フルスクリーン」と「マルチカメラ」に適している。共に下半期に量産する予定で、「GW1」は現在市販されているモバイルイメージセンサーの中では最高画素であり、「GM2」はサイズが小さく活用先が多様である点が特徴だ。

ピクセルが小さくなるほど干渉現象が発生する可能性はより高まるが、内部を隔壁で分離する「アイソセル」技術で色の再現性を高めたというのが会社側の説明だ。明るすぎたり暗い所でも鮮明に写真を撮ることができるように、色の表現力は高め、ノイズを最小限に抑える「DCG(Dual Conversion Gain)」機能と、さまざまな環境で迅速かつクリーンなイメージを撮影できる「スーパーPD」技術が、両製品に共に適用された。

朴副社長は、「これまでは市場の大きいモバイルに集中してきたが、電装など、他の分野も準備している」とし、「三星電子のメモリ半導体がまずDラムでトップについてからNAND型フラッシュでトップにつく過程を経たように、2030年までに着実に準備していきたい」と明らかにした。


許桐準 hungry@donga.com