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[社説]天安艦から2年、はびこる陰謀説

[社説]天安艦から2年、はびこる陰謀説

Posted March. 24, 2012 07:53,   

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哨戒艦「天安(チョンアン)」が北朝鮮の魚雷攻撃を受けて沈没して2年が経過したが、安保体系を強化するシステムは、国会が関連法律の足を引っ張り、まだ完成していない。国民の体感安保には隙が多い。世論調査によると、20代女性の45.6%と30代男性の43.1%が、政府の天安艦調査結果を信じられないと答えた。

左派市民団体の参加連帯が22日に発表した声明は、「天安艦が白翎島(ペクリョンド)近海で沈没して2年が経った」で始まる。北朝鮮の魚雷で韓国の軍艦が真っ二つになったにもかかわらず、単なる「沈没事件」と規定することは妥当なのか。参加連帯は、第19代国会で政派を越えた特別委員会を構成し、真相を調査しなければならないと主張した。一部インターネットメディアは、「天安艦が米軍の潜水艦によって撃沈された」という陰謀説を再び提起している。天安艦民軍合同調査団長を務めた尹徳龍(ユン・トクヨン)KAIST名誉教授の言葉通り、客観的事実と政治的偏見を区別できない人が陰謀説を広めている。

天安艦の生存将兵は爆発音を1〜2回聞いたと証言しており、白翎島海岸の哨兵も2〜3秒間、高さ100メートルの白色閃光を観測した。米国が船体の変形を分析した結果、水深6〜9メートル、ガスタービン中央左舷3メートルの位置で、総爆薬量TNT200〜300キログラム規模の爆発があった。民軍合同調査団が特殊な網で引き揚げた魚雷のエンジン動力装置であるプロペラを含んだエンジンモーターと操縦装置は、北朝鮮が海外に輸出する目的で配布した魚雷紹介資料の設計図と大きさ、形が一致した。このような科学的証拠にもかかわらず、親北左派の市民団体は、理念を基にしたインチキな科学にしがみついている。

天安艦の沈没で息子、故チャ・ギュンソク中佐を亡くしたチャ・サンリュル氏は一日に2、3時間しか眠ることができないと話す。チャ氏は、「床についても、息子のことを考えて眠れない。一生続くだろう」とため息をついた。故ミン・ピョンギ上士の母親のユン・チョンジャ氏は、「眠ることができず、記憶力も落ちている」と話した。

北朝鮮は、4月15日の金日成(キム・イルソン)主席生誕100年を前後して、長距離ロケットを打ち上げると予告したが、済州(チェジュ)では済州海軍基地建設を妨害する勢力が大手を振っている。国防長官統合参謀議長第2艦隊司令官だけが臨戦の意志を持っても、韓国の安保は強くならない。46勇士の死と遺族を侮辱する陰謀説の根を断ち切り、韓国の海軍を「海賊」と呼ぶ分別のない若者にこの国が直面している危機を正しく教えなければならない。