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2月の食料物価上昇率が7%に迫り、OECD35ヵ国で3位

2月の食料物価上昇率が7%に迫り、OECD35ヵ国で3位

Posted April. 22, 2024 08:55,   

Updated April. 22, 2024 08:55

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今年2月、韓国の食料品と飲料の物価上昇率は7%に迫り、経済協力開発機構(OECD)35ヵ国の中で3番目に高いことが分かった。食料物価の上昇幅がOECDの平均水準を超えたのも、2年3ヵ月ぶりのことだ。主要国では、ロシアとウクライナとの戦争による食品物価の上昇傾向が落ち着いた一方、韓国は果物と野菜を中心に物価高が続いたためと分析される。

21日、OECDによると、今年2月、韓国の食料品や非酒類飲料の物価上昇率は6.95%(前年同月比基準)だった。これは統計を取っている35加盟国のうち、トルコ(71.12%)やアイスランド(7.52%)に次いで3番目に高い水準だ。OECDの平均上昇率(5.32%)より1.63%ポイント高かった。韓国の食料物価の上昇率がOECDの平均値を超えたのは、2021年11月以来初めてだ。

世界的に食料品および非酒類飲料の物価は2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻し急激に上昇した。両国が主要穀物の輸出国であるためだ。2020年、ロシアは世界最大の小麦輸出国であり、ウクライナも世界5位の小麦輸出国だった。戦争直前の2021年まで、OECD加盟国の平均食品物価の上昇率は5%を下回ったが、2022年11月は16.19%まで高騰した。

ウクライナ戦争が触発したインフレが弱まり、今年2月、OECDの平均食品物価の上昇率は再び5%台に下がった。しかし、韓国の食品物価の上昇率は1ヵ月前より1.03%ポイント上昇し、7%に迫った。今年2月、韓国の果物と野菜の価格は前月よりそれぞれ8.1%と6.8%上昇し、全体食品物価の上昇率を引き上げた影響が大きかった。

イスラエルとイランの衝突が続き、食品だけでなく他の品目の物価まで再び揺れかねないという懸念が高まっている。国際原油価格上昇の影響で、今月第3週のガソリンの平均販売価格は先週より21.8ウォン上昇し、3週間連続で上昇した。韓国国内物価に直接影響を及ぼす輸入物価も、今年に入ってから毎月上昇している。先月の輸入物価指数は1ヵ月前より0.4%上昇し、3ヵ月連続で上昇した。今後、ウォン安ドル高が続き、輸入物価もしばらく高い水準を示せば、全体物価の上昇の圧力はさらに大きくなる。

ただ、政府は下半期(7~12月)の物価は安定する、という既存の立場を維持した。崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官は19日(現地時間)、米ワシントンで記者団に対し、「地政学的不安定が大きくなったのは事実だが、根源物価が主要国に比べて低い水準であるため、下半期の物価は2%前半や半ばで落ち着くという予測はまだ有効だ」と明らかにした。


世宗市=チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com