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高齢ドライバーのアクセル踏み間違い、新技術で防ぐ

高齢ドライバーのアクセル踏み間違い、新技術で防ぐ

Posted April. 22, 2024 08:55,   

Updated April. 22, 2024 08:55

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今年2月29日午後5時頃、ソウル市恩平区(ウンピョンク)の延新川(ヨンシンネ)駅付近。79歳の男性が運転していた車が、アクセルとブレーキの踏み間違いで、一瞬にして他の車両と市民を襲い、延新川市場で毎日古紙を回収していた高齢者が死亡し、13人が負傷した。昨年3月に4人が死亡し、17人が負傷した全羅北道淳昌郡(チョンラプクト・スンチャングン)の農協組合長投票所事故も、1トントラックを運転していた74歳の高齢ドライバーの運転ミスだった。運転手は警察の捜査で「アクセルとブレーキペダルを間違えた」と供述したという。

65歳以上の高齢ドライバー500万人時代が到来した中、このようにアクセルとブレーキの踏み間違いなどによる事故が毎年増加している。専門家らは、このような事故を防ぎ、命を守ることができるドライバーのペダル誤操作防止装置など「グッドモビリティ」技術の導入を制度化することを議論すべきだと助言した。

警察庁によると、65歳以上の高齢ドライバーは2020年368万2632人から2023年には約474万7400人と3年間で約42%増加した。2030年は725万人、2040年には1316万人まで急増すると予想される。警察関係者は、「2025年前後には高齢ドライバーが500万人を突破するだろう」と話した。それに伴い、高齢ドライバーの交通事故も毎年増加している。サムスン交通安全研究所の研究結果によると、2020~23年、65歳以上の高齢者の追突事故は毎年平均14.4%増加した。

このため、高齢ドライバーの運転免許証返納の政策だけでなく、モビリティ新技術を通じた対策も必要だという指摘が出ている。サムスン交通安全研究所のチャン・ヒョソク責任研究員は、「加速ペダルを突然踏み込んだ場合、自動的に速度を制御するペダル誤操作防止装置を高齢ドライバーの車や農漁村の車両などに限ってでも導入することを検討する必要がある」と主張した。