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ウォン相場が取引中に1ドル=1400ウォン台、当局は緊急の口先介入

ウォン相場が取引中に1ドル=1400ウォン台、当局は緊急の口先介入

Posted April. 17, 2024 08:32,   

Updated April. 17, 2024 08:32

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中東地域の緊張が高まる中、米国の経済指標まで市場予想値を上回り、ウォン相場は心理的マジノ線である1ドル=1400ウォン台をタッチした。連日ウォン安ドル高が進むと、外国為替当局は直ちに口先介入に乗り出し、市場安定化に乗り出している。

16日、ソウル外国為替市場でウォン相場は、前取引日より1ドル=10.5ウォン安ドル高の1ドル=1394.5ウォンで取引を終えた。一時1ドル=1400.0ウォンまでウォン安ドル高が進んだ。為替相場が取引中に1ドル=1400ウォン台にウォン安ドル高が進んだのは、2022年11月7日(1ドル=1414.5ウォン)以降初めてだ。

同日、企画財政部と韓国銀行など外国為替当局は緊急公示を通じて、「外国為替当局は、為替相場の動きと外国為替の需給などに対し、格別な警戒感を持って注視している」とし、「行き過ぎた外国為替市場への偏り現象は、韓国経済に望ましくない」と明らかにした。両機関が局長共同名義で口先介入に乗り出したのは、22ヶ月ぶりのことだ。

最近、ドル高現象が目立ち、為替相場は連日ウォン安ドル高を更新している。米国連邦準備制度(FRB)の基準金利引き下げの時期が引き延ばされる状況で、中東に戦雲が漂い、安全資産であるドルが強気を見せているためだ。

昨夜発表された米国の3月の小売販売指標が、前月比0.7%増加し、市場予想値(0.4%)を上回ると、FRBの金利引き下げに対する期待はさらに後退した。これを受け、総合株価指数(コスピ、マイナス2.28%)をはじめ、日本の日経平均株価(マイナス1.94%)、台湾の加権指数(マイナス2.68%)など、アジアの主要証券市場は軒並み2%前後へと急落した。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com