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「1万人」と申請し集まったのは70人、道路占拠集会の「水増し申請」を制裁すべきだ

「1万人」と申請し集まったのは70人、道路占拠集会の「水増し申請」を制裁すべきだ

Posted March. 27, 2024 08:53,   

Updated March. 27, 2024 08:53

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寒い冬は見られなかった都心での大型集会が、春と選挙シーズンを迎えて相次いで開かれ、交通渋滞と騒音公害による被害が大きくなっている。特に政治的対立が深刻化するにつれ、保守派と進歩派団体が勢力誇示のために参加人員を数千人と申請しておきながら、実際は数百人だけが参加したり集会所要時間を2~3倍膨らませて申請する「水増し集会」が慢性化する傾向となっている。

東亜(トンア)日報の取材チームがこの2週間、「3000人以上参加する」と申請した4つの主要集会現場を確認したところ、本来申請していた参加人数と集会時間が大体でも守られたケースは1件もなかった。20日、ソウル龍山区(ヨンサング)の戦争記念館の北門前の漢江(ハンガン)大路で開かれた保守性向の集会は1万人が参加すると申請していたが、警察が試算した実際の参加人員は70人、主催側の試算でも200人に過ぎなかった。9日、ソウル中区(チュング)の韓国プレスセンター前の世宗(セジョン)道路で開かれた進歩性向の集会も5000人が参加すると申請したが、警察試算の集会規模は700人、主催側の試算は2000人だった。参加してもいない人のために、数時間も2、3車線をあけておいて、罪のない市民のみ経験しなくてもよい不便を強いられることになっている。

集会時間の水増しも繰り返されている。舞台設置など集会準備にかかる時間は1~2時間に過ぎないのに、午後3時に始まる集会のために午前10時から行うと届け出たりする。周辺の交通が必要以上に長時間規制される。集会の主催側は、「都合上、来れない人まであらかじめ把握することは難しい」、「集会準備に時間が必要だ」と主張するが、繰り返される集会人員と時間の水増しは故意的だったり、警察力の浪費と国民の不便は気にしないという無責任な行動に過ぎない。集会規模や所要時間が届け出た数値と大きく差があれば、過料を課すなど適当な責任を問わなければならない。

韓国の集会文化は、他の先進国に比べて寛大すぎる。集会の騒音のみみても規制が緩いうえ、それさえも取り締まりを疎かにするのでよく守られない。かつて、不義な権力に対抗して民主化を勝ち取った集会とデモに関する集団的記憶と無関係ではないだろう。しかし、時代が変わって久しい。平和的意思表現のための集会の自由は保障するものの、過度な騒音と悪口、道路占拠で平穏な日常を営む権利を侵害することがないよう、バランスを取らなければならない。