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弾道ミサイルを東海へ3発発射...北朝鮮、33日ぶりに挑発再開

弾道ミサイルを東海へ3発発射...北朝鮮、33日ぶりに挑発再開

Posted March. 19, 2024 08:49,   

Updated March. 19, 2024 08:49

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北朝鮮は18日、東海(トンへ・日本海)上に超大型放射砲(KN-25)と推定される短距離弾道ミサイル(SRBM)を発射した。今年1月の固体燃料の極超音速中距離弾道ミサイル(IRBM)の発射以来、今年に入って2度目の弾道ミサイル挑発を行った。弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会決議違反だ。ミサイル挑発は先月14日の地対艦巡航ミサイル(「パダスリ6」型)の発射以来、約1ヵ月ぶり。

軍によると、同日午前7時44分~8時22分頃、平壌(ピョンヤン)付近からSRBM3発が東海に向けて相次いで発射された。同日発射されたミサイルは、頂点高度50キロで約300キロ飛翔した後、咸鏡北道吉州郡(ハムギョンプクト・キルチュグン)沖のアルソムの方向に落下した。南に撃った場合、対北朝鮮キルチェーン(先制攻撃)の核心戦力であるF-35Aステルス戦闘機の基地(忠清北道清州)や忠清南道・鶏龍台(チュンチョンナムド・ケリョンデ、各軍本部)など韓国軍の主要拠点に届く距離だ。飛行特性や諸元などを考慮すると、KN-25だと軍は見ている。軍は当初、発射原点を黄海北道祥原(ファンヘプクト・サンウォン)付近と発表したが、平壌付近に訂正した。祥原洞ミサイル基地と平壌順安(スンアン)空港は約50キロ離れている。

軍は、北朝鮮の追加挑発の兆候も捉え、関連動向を注視している。軍当局者は、「自由の盾(FS)韓米合同軍事演習期間に沈黙していた北朝鮮が、4月の韓国総選挙を控え『挑発モード』を再開した」と話した。11日に終了した中国の両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)と17日のロシアのプーチン大統領の5期目確定など、友好国の主要政治日程が終わるのを待って挑発に出たという分析もある。北朝鮮がブリンケン米国務長官の訪韓時期などを考慮してミサイルを撃ったという見方もある。北朝鮮は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とブリンケン氏らが出席した、ソウルで開かれた民主主義サミット開幕の約2時間前にミサイルを発射した。

ミサイルの対ロ輸出を念頭に置いた性能誇示の可能性も提起される。ロシアに提供し、ウクライナ戦で実戦性能を検証した北朝鮮版イスカンダル(KN-23)に続き、他のKN系ミサイルの販売を狙ったイベントの可能性がある。軍関係者は、「金日成(キム・イルソン)生誕日(4月15日)や人民軍創建日(4月25日)など来月の主要な政治日程を狙って、北朝鮮がミサイルと軍事偵察衛星の追加発射など挑発のレベルを高めていくとみられる」と伝えた。


尹相虎 ysh1005@donga.com