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国際穀物価格が33%下落も国内のパン価格は12%上昇

国際穀物価格が33%下落も国内のパン価格は12%上昇

Posted March. 19, 2024 08:48,   

Updated March. 19, 2024 08:48

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この約2年間、世界の穀物価格は30%以上下落し、安定を取り戻しているが、韓国国内の加工食品の価格指数はむしろ10%以上上昇したことが分かった。食品原材料価格の下落傾向が韓国内物価に適時に反映されない、という指摘が出ている。

18日、国連食糧農業機関(FAO)によると、先月の世界の食糧価格指数は117.3と集計された。ロシアとウクライナと¥の戦争勃発とグローバルサプライチェーンの不安で、食糧価格が大幅に高騰した2022年3月(160.3)より26.8%下がったのだ。指数を構成する5品目群のうち、油脂類と穀物の価格指数は2~3ヵ月間、それぞれ52.0%と33.1%が下がった。

しかし、同期間、国内加工食品の価格は10.3%上昇したと集計された。原料となる国際油脂類の価格が急落したにもかかわらず、食用油の価格は21.0%値上がりし、穀物価格の下落にもかかわらず、スープ(20.4%)や小麦粉(17.8%)、パン(12.5%)などの価格は大幅に値上がりしている。同期間、全体消費者物価が7.2%上昇した時、加工食品はこれより1.5倍近く上昇し、食料物価の負担を増大させたのだ。

このような中、韓国内の食品業界では、多くの企業が昨年、史上最高の営業利益を上げ、議論を呼んだ。高麗(コリョ)大学経済学科のカン・ソンジン教授は、「加工食品は、原材料やエネルギー価格により製品の価格が上がるが、原材料価格が下がった時に製品価格が下がらない代表的な品目だ」とし、「このために、物価上昇期に家計とサービス業界に負担を与える」と話した。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は18日、ソウル瑞草区(ソチョグ)の農協ハナロマートの良才(ヤンジェ)店で開かれた民生経済点検会議で、「食品物価を下げられるよう、農産物を中心に特段の措置を直ちに実行する」と述べた。


金道炯 dodo@donga.com