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企業間の音源対立でTikTokでニュージーンズなど一部のKポップが聴けない

企業間の音源対立でTikTokでニュージーンズなど一部のKポップが聴けない

Posted March. 02, 2024 08:48,   

Updated March. 02, 2024 08:48

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動画プラットフォームのTikTokで、防弾少年団(BTS)のジョングクをはじめ、BLACKPINKやニュージーンズなど、一部のKポップの歌を聞くことが難しくなった。音源使用料をめぐって、世界的な音楽コンテンツ企業であるユニバーサルミュージックグループとTikTok間の対立がふくらんだためだ。

1日、TikTokとアルバム業界によると、先月末からTikTokに掲載された一部のKポップ歌手たちの音源がサイレント処理され始めている。実際、BTSジョングクの歌「セブン」と「スタンディング・ネクスト・トゥ・ユー」の場合、映像はTikTokに残っているが、歌は出ていない。映像の下段には、「著作権の制限により、サウンドが削除される」と案内文が書かれている。BLACKPINKの「ピンクヴェノム」や「キル・ディス・ラブ」などの歌も録音処理されている。

これは、TikTokが1月31日までだったユニバーサルミュージックとの音源使用契約を延長させることができなかったためだ。ユニバーサルミュージックは、他のソーシャルプラットフォームよりTikTokのほうが低い使用料を払っていると主張し、TikTokはユニバーサルミュージックが欲張ると対抗して契約延長が物別れに終わった。

TikTokは2月1日から、ユニバーサルミュージックと契約した歌手の音楽やユニバーサルミュージックが流通する音楽をサイレント処理し始めた。米ポップスターのテイラー・スウィフトなどの音源をTikTokで聞くことができなくなった。先月27日からは、ユニバーサルミュージックパブリッシンググループと契約した作家たちの音楽にも同じ措置を取っている。このため、ユニバーサルミュージックと関連したKポップ歌手の音源もサイレント処理されている。

海外メディアの報道によると、今回の措置で、TikTokで人気音楽の約30%を聴けなくなる可能性があるという。一部からは、TikTokの全体音楽のうち、最大80%までサイレント処理されるものと見ている。音楽業界の関係者は、「Kポップが人気を得たのにはTikTokの影響もあったが、今後はTikTokを活用して音源を広報しにくくなりかねないだけに、打撃が大きいかもしれない」と話した。


キム・ハギョン記者 whatsup@donga.com