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強制徴用を演劇で告発した日本人たちの「アリラン」

強制徴用を演劇で告発した日本人たちの「アリラン」

Posted February. 26, 2024 08:37,   

Updated February. 26, 2024 08:37

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「アリラン、アリラン、アラリヨ、アリラン峠を越えてゆく」

24日、光州市南区(クァンジュシ・ナムク)のピッコウル市民文化館の大公演場で日本人の役者たちが韓国の民謡「アリラン」を歌うと、観客は目を潤ませた。舞台の幕が下りると、観客は一斉に立ち上がって拍手を送った。脚本、演出、演技をすべて日本人が担った演劇「ほうせん花Ⅲ」が盛況のうちに幕を閉じた瞬間だった。

「ほうせん花Ⅲ」は、日本の植民地支配期に三菱重工業名古屋航空機製作所に動員された勤労挺身隊の人権侵害の実態と、40年以上にわたる人権回復運動の過程を盛り込んだ演劇だ。強制労働被害者を支援する名古屋市にある市民劇団が、日本社会に勤労挺身隊問題の実態を知らせ、人権回復の必要性を強調するために2003年に制作した。強制動員被害者が1999年に日本政府と三菱重工業を相手に訴訟を起こし、法廷闘争を繰り広げていた時期だった。

今回の「ほうせん花Ⅲ」は3回目の公演という意味が込められている。2003年に名古屋で初演され、22年に名古屋で2度目の上演が行われた。日本以外で上演されるのは今回が初めて。出演する23人の役者の大半は、学生やサラリーマン、定年退職者など、ごく普通の日本国民だ。公演団の航空券などはすべて自費だ。

600席余りの大公演場を満席にした観客は、少女たちが強制労働をしながら息を殺して歌を歌い、日本企業に対する損害賠償請求訴訟で勝った時にアリランを歌う場面では涙を流した。元勤労挺身隊のチョン・シンヨンさんも公演を鑑賞した。

脚本を担当した演出家のなかとしおさんは、「初公演を行った2003年当時は役者として出演し、演劇を通じて歴史的事実を知らせることの重要性を感じて監督を務めることになった」とし、「役者たちがアリランを流暢に歌えるようになったのは、日本で在日コリアンから学び、練習した結果」と話した。

原告の梁錦徳(ヤン・クムドク)さんの役を演じた武藤陽子さんは、03年の初演作品「ほうせん花」で、梁さんを誘惑して日本の軍需工場に送り出す日本の教師を演じ、勤労挺身隊について初めて知ったという。武藤さんは、「2003年の公演で教師役を演じたが、演劇を観た梁さんが『あなたたちのせいで、私の人生が台無しになった』と言われ、いつも痛みを感じることができた」と話した。さらに「2022年の公演では梁さんを演じ、『(被害者たちが)必ず謝罪を受けなければならない』と思うようになった」と付け加えた。

「ほうせん花Ⅲ」の出演者らは、日本に帰国する前の25日、国立5・18民主墓地を訪れて献花した後、元勤労挺身隊のキム・ヘオクさんの墓を参った。


李亨胄 peneye09@donga.com