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中国「有人宇宙船『夢舟』で2030年に月探査」

中国「有人宇宙船『夢舟』で2030年に月探査」

Posted February. 26, 2024 08:37,   

Updated February. 26, 2024 08:37

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米国、日本、インドなど世界各国が月探査競争を繰り広げている中、中国も2030年を目標に有人探査機を月に着陸させる考えを明らかにした。

中国中央テレビは24日、「月に送る有人宇宙船の名称を夢舟(写真)と確定した」と報じた。すでに商用化した有人宇宙船「神舟」、宇宙貨物船「天舟」の名前を継承するとともに、習近平国家主席が政権発足後、強調してきた「中国の夢」を連想させる名前だ。2千件以上の公募作の中から専門家の審査を経て決定された。

宇宙飛行士2人を乗せて月に着陸する探査機の名前も同じ方法で「攬月(月をつかむ)」に決定した。中華人民共和国を建設した毛沢東が詠んだ詩の「可上九天攬月(天に昇り月をつかむ)」から取った。中央テレビは、夢舟と攬月について「宇宙を探検する中国人の英雄の心と自信を反映している」と強調した。

中国は00年代に入ってから航空宇宙産業に莫大な投資をしている。

03年に「嫦娥計画」と名づけた月探査計画を策定し、10年後の13年に無人探査船「嫦娥3号」を月に着陸させた。ロシア、米国に続き、世界3番目に月に着陸した国になったのだ。19年には世界で初めて、地球から見えない月の裏側に無人探査船を着陸させ、世界を驚かせた。22年末に独自に構築した宇宙ステーション「天宮」も完成させた。

中国は23日、南部の海南省で人工衛星を搭載したロケットも打ち上げた。中国側は、「地球軌道を回って高速衛星通信技術を実験する」と主張したが、米宇宙専門メディア「スペースニュース」は、「機密軍事衛星」と指摘し、米国と同盟国の軍事資産が危険にさらされかねないと懸念した。

他国の競争も激しい。米国の宇宙開発企業「インテュイティブ・マシンズ」は22日、無人探査船を月に着陸させた。米政府も27年に月に再び人間を着陸させるという「アルテミス計画」を進めている。昨年、インドと日本の無人探査機もそれぞれ月に着陸した。


金喆仲 tnf@donga.com