Go to contents

女性画家の挑戦

Posted February. 22, 2024 08:34,   

Updated February. 22, 2024 08:34

한국어

アデライド・ラビユー=ギアールが描いた「弟子二人といる自画像」(1785年・写真)は18世紀の欧州における女性の美術教育について語る際に重要な作品である。女性は美術教育を受けることも、画家になることもできなかった時代に、ギアールは女性として初めて学生を教えることができるスタジオをルーブルの中に開き、王立美術アカデミーの会員になった。どうしてそれができたんだのだろう?

パリの芸術家の町で育ったギアールは、近所の人から絵画を学びながら画家への夢を育てた。しかし、王立美術アカデミ-は女子学生の入学を認めなかった。彼女は男女平等を主張し、自ら女性弟子たちを受け入れて教え、優れた実力で貴族のスポンサーも得た。

1783年5月31日、アカデミ-は投票を通じてギアールを会員として受け入れた。マリ-・アントワネットの肖像画家だったエリザベート・ルイーズ・ヴィジェ=ルブランも同日、会員に選出された。二人の女性の入会に怒った男性会員たちは、彼女たちの作品はもちろん、人格まで冒涜し、蔑視した。ついに女性割当制を作り、女性会員を当時の女性数と同じ4人に制限した。

ギアールは次のサロン展にこの絵を描いて披露した。アカデミーがより多くの女性を受け入れるべきだという抗弁だった。画家は自身を成功した画家の姿として描写した。優雅なシルクのドレスを着てイーゼルの前に座り、巧みに画材を扱っている。後ろに立っている女性たちは、大事にしていた二人の弟子であるマリ-・ガブリエル=カペとカロ・ド・ロズモンだ。ロズモンは師匠の絵を見て感嘆するような表情をしており、カペはキャンバスの外にいる人を凝視している。弟子たちは師匠より若くて美しいが、ドレスの色やスタイルははるかにおとなしく地味である。

最も注目すべき点は彼女たちの手だ。師匠は絵具に、カペは師匠の椅子に、ロズモンは仲間の腰を包んでいる。3人は互いにつながっており、互への支持と連帯を表わしている。弟子たちはついにアカデミー会員にはなれなかったが、師匠のおかげで画家としてキャンパスに永遠に刻まれた。