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脳機能調節の肥満治療候補物質を発見

Posted November. 28, 2023 08:36,   

Updated November. 28, 2023 08:36

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韓国国内の研究チームが、脳機能を調節して痩せることができる新しい肥満治療の候補物質を発見した。韓国研究財団は27日、大邱慶北(テグ・キョンブク)科学技術院(DGIST)脳科学科のキム・ウンギョン教授の研究チームが、脳視床下部の機能を調節し、代謝を改善できることを解明したと明らかにした。

研究チームは、私たちの体の恒常性を維持する脳視床下部のうち、食欲の調節とエネルギー消費などに重要な役割をする弓状核の機能に注目した。研究チームは、食欲と体重、コレステロールを調節する低分子化合物のうち「ヘキサメチレンビスアセトアミド(HMBA)」という物質をネズミに投与した。その結果、弓状核内で食欲を促進する物質は減少し、食欲を抑制する物質は増加する様子を見せた。また、体内脂肪量の減少と同様の効果も確認された。

最近、ウゴービなどのグローバル製薬会社が出す肥満治療剤は、インスリンの分泌を誘導し、食欲抑制などに関与するグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)ホルモンを真似する物質だ。一方、HMBAは、脳神経細胞内で食欲と関連した物質を調節して体重を減らすことができる。研究チームは、「これまでに知られていないHMBAの効能と神経細胞内での調節機能を解明し、肥満と糖尿などの治療戦略に新しい手がかりを提供できるだろう」と期待している。


チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com