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次期大統領選候補の党代表への挑戦、尹大統領が否定的な考え示唆

次期大統領選候補の党代表への挑戦、尹大統領が否定的な考え示唆

Posted December. 09, 2022 09:02,   

Updated December. 09, 2022 09:02

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与党「国民の力」の次期党代表を選ぶ全党大会の開催時期が確定する前から、「尹心(尹錫悦大統領の意中)」をめぐって議論が飛び交っている。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が大統領候補の党代表挑戦に対して否定的な考えを示唆しているためだ。

親尹(親尹錫悦)系は、「次期大統領選を準備する人は全党大会に出てはならない」というムードだ。院内第1党を奪還し、尹政府の安定的な国政運営を支えることが2024年総選挙の目標だが、大統領候補が公認権を行使する場合、次期大統領選を意識して自身を支持する人を優遇するなど公認をめぐって雑音が生じ、一糸乱れぬ隊伍を形成することができないと懸念されるためだ。金汀才(キム・ジョンジェ)議員が8日、SBSラジオ番組で、「現職大統領がいるのにすぐに次期大統領候補が出る場合、党内に少し不便なムードが生じ得る」とし、「次期権力に移転する傾向があるため、うまく乗り換えようとするいわゆる『ターザン型議員』も出てくるだろう」と話したのもこのような脈絡だ。

一方、次期大統領候補とされる安哲秀(アン・チョルス)議員は同日、「党代表として選挙を陣頭指揮して170議席を達成し、政権続投の基盤を構築する」とし、党代表に挑戦する考えを明らかにした。安氏は同日、釜山(プサン)メディアの懇談会で、「私が描く党のロードマップは、私の党代表当選、党の革新、総選挙勝利、尹政権を支援する与党として改革を通じた国家再建、そして政権続投」と述べた。親尹陣営では安氏の全党大会出馬を牽制しているが、全党大会だけでなく2027年の大統領選挙まで言及したのだ。

このような「尹心」論議は、全党大会のルールの改正にもつながる。親尹陣営は、現在70%の党員投票率を90%まで増やすことを検討している。与党関係者は、「尹大統領の考えが確実になれば、党員らの票もそれに応じて動く可能性が高い」と話した。

ただし、与党内では、党代表競争が公式に始まると、尹大統領が全党大会と距離を置くという見方もある。河泰慶(ハ・テギョン)議員は同日、KBSラジオ番組で、「大統領が特定候補を推すことはできない。リスクが大きすぎるためだ」と話した。大統領が支持した候補が落選する場合、与党の権力構図が激変する可能性があるため、尹大統領が全党大会に積極的には出てこないということだ。


趙東住 djc@donga.com