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規定打席不足のNC朴健祐、打率トップも「打撃王は李政厚みたいな選手が」と謙遜

規定打席不足のNC朴健祐、打率トップも「打撃王は李政厚みたいな選手が」と謙遜

Posted August. 16, 2022 09:02,   

Updated August. 16, 2022 09:02

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「全く考えてもいません。今、最高打者がいるじゃないですか。李政厚(イ・ジョンフ)!そんな選手が打撃王になるのが正しいです。僕は規定打席さえ満たせれば幸いです」

NCの朴健祐(パク・ゴンウ=32)が太ももに痛みを訴えて今年6月1日、故障者リストに名前を載せた後、先月12日になってようやく再び1軍に復帰した。そして復帰後、20試合で打率.386を記録し、シーズン打率を.349まで引き上げた。離脱期間があるため規定打席(310打席)には26打席足りない状況だが、現在首位のピレラ(三星=.339)や2位の李政厚(キウム=.338)より打率が高い。

プロ野球「場外打撃王」はタイトル欲が出るものだ。しかし12日、ソウル蚕室(チャムシル)球場で取材に応じた朴健祐は、「李政厚は140安打を目前にしているし(135安打)、自分は80本しか打ていません(88安打)。李政厚より50本も足りないんだから…」と謙遜した。

朴健祐の通算打率は.328で現役選手では李政厚(.340)に次いで2位(全体5位)だ。しかし、これまで個人タイトルが一つもない。朴健祐は、「最初から気にしなかった。後で取れれば良いことだけど、自分はただ毎試合頑張っているだけだ」と話した。

朴健祐が一夜にして今のような「境地」に達したわけではない。朴健祐はソウル高を卒業し、2009年に斗山に加入したが、2016年になってやっと定着した。そして翌年(2017年)、打率.366を記録したにもかかわらず、打撃王の座をKIAのキム・ソンビン(.370)に奪われた。朴健祐は、「あの時は、打てば全て安打になった」としながらも「それでも野球は思い通りにいかなかった」と話した。

朴健祐は同年後半に60試合で打率.466を記録した。問題はシーズン終盤の20本塁打・20盗塁記録を意識したあまり打撃フォームが崩れたことだ。結局、ちょうど20本塁打、20盗塁を記録したにもかかわらず、ゴールデングラブ賞ももらえなかった。朴健祐は「野球はやればやるほど難しい。正解がない」とし、「だから、よけい無神経になったようだ」と語った。

もちろん、気持ちを軽くした分、うまくいくこともある。朴健祐は、「これ(復帰後の猛打)も話にならない。自分は日曜日の試合が雨天中止となり、休憩日の月曜日まで2日間休んだだけでも打撃感覚が鈍くなる」と言い、「40日以上試合に出られず、(フューチャーズリーグで)ボールを3つ(3打席)見て1軍に上がったので不安になった」と話した。そして「ところが、またできちゃうんですね!」と笑った。

朴健祐は昨シーズンが終わった後、自由契約選手(FA)資格を得て、6年間総額100億ウォンを受け取る条件で斗山からNCに移籍した。朴健祐は今年4月の1ヵ月間、打率.351を記録したが、チームは8勝17敗(勝率.320)で最下位だった。朴健祐は、「誰も下位チームにいたいと思う人はいない。ところが、誰かが勝てば誰かは負けるもの。これがプロの世界ではないでしょうか」と語った。

「それで順位争い中の古巣にそんなに強いのか」と尋ねた。NCは現在8位だが、7位の斗山はもちろん、6位のロッテとも勝差がない。朴健祐は斗山と対戦した12試合に全て出場し、打率。383を記録している。朴健祐が安打を最も多く(18本)記録した相手も斗山だ。

朴健祐は、「4月26日に斗山と初めて対戦した時は新人時代に初打席に立つ気持ちだった。足も震えたし、あまりにも緊張して体調を崩した」とし、「今は本当に勝たなければならないので、そのことしか頭にない」と笑みを浮かべた。


任寶美 bom@donga.com