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龍山大統領室100m以内での初デモ、正門前で性的少数者団体

龍山大統領室100m以内での初デモ、正門前で性的少数者団体

Posted May. 16, 2022 09:04,   

Updated May. 16, 2022 09:04

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「大統領の執務室が見えますか? ここからはできるだけゆっくり行きます」

14日午後5時半ごろ、大統領執務室があるソウル龍山区(ヨンサング)の国防部の正門前。

徒歩で行進していた「性的少数者差別反対虹行動」(虹行動)の会員など500人余り(主催側の試算)は、司会者が「新大統領執務室前を初めて行進する人たちは、(まさに)性的少数者たちだ」と言うと、立ち止まったまま歓声を上げた。

尹錫悅(ユン・ソクヨル)大統領就任後初めての週末である同日、「執務室から100メートル以内」で初めてデモ隊行進が行われた。これに先立って、警察は法的に100メートル以内での集会が禁止される「大統領官邸」に「執務室」が含まれると解釈し、この日の行進を許さなかった。しかし、ソウル行政裁判所が、虹行動が出した執行停止申請を11日、一部引用して行進が予定通りに行われた。

虹行動など33団体は、同日午後3時頃、龍山駅の広場で「国際性少数者への嫌悪反対の日の記念大会」を開いた後、午後4時53分から梨泰院(イテウォン)広場まで、2.5キロほどを練り歩いた。参加者たちは、性的少数者を象徴する虹の旗などを持って、「差別禁止法を制定せよ」「性的少数者の人権教育を実施せよ」等のスローガンを叫んだ。

司会者は、「1962年の集会デモ法の制定後、デモ隊が大統領執務室前を通ったことはない」として意味を付与した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)では、執務室と官邸が隣接しており、100メートルの規定が適用された。同日の行進は1時間24分がかかり、「1時間30分以内に通過せよ」という裁判所の許容条件を守った。

警察は、同日の集会に交通警察と機動隊を含め数百人を投入した。サングラスをかけたスーツ姿の警察官たちが2メートル間隔で立って大統領執務室の外郭を守り、私服姿の警察情報担当者たちは随時無線でやり取りした。デモ隊が執務室前の10メートル地点でしばらく止まると、警察関係者たちは「早く通り過ぎるようにしろ」などの対話を交わした。

警察は21日、参与連帯が執務室近くで開くと届け出た集会に対しても、禁止通告した。ソウル警察庁の関係者は、「虹行動集会の本案訴訟の判決前まで、他の集会に対しても執務室100メートル以内での不許可方針を維持する計画だ」と話した。これに対して参与連帯は、集会禁止処分の取り消し訴訟と共に執行停止申請を出した。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com