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金剛山の「韓国施設」リゾート8棟が姿消す、北朝鮮が1週間で撤去

金剛山の「韓国施設」リゾート8棟が姿消す、北朝鮮が1週間で撤去

Posted April. 20, 2022 08:21,   

Updated April. 20, 2022 08:21

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北朝鮮が、金剛山(クムガンサン)にある韓国側施設であるゴルフ場のリゾートビル8棟を、すべて撤去したことが分かった。韓国政府に通知もせず、1週間で施設物を超短期間で解体したのだ。統一部は、南北共同連絡事務所を通じて北朝鮮側にこれに関する説明を2度も要求したが、北朝鮮は黙り込んでいる。相次いでミサイル挑発に出た北朝鮮が韓国側の施設まで撤去し、あらゆる面で韓半島の緊張のエスカレートさせていると懸念する声があがっている。

ボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送は19日(現地時間)、北朝鮮が金剛山にあるアナンティゴルフ場のリゾート団地をすべて撤去したと報じた。衛星写真サービス「プラネット・ラボ」が17日に撮影した写真によると、リゾート中心部と周辺部など8棟の建物の屋根と外壁がすべて解体されている。それより先に撮影された写真で、北朝鮮は10日頃から中心部の建物を撤去し始めたことが確認された。結局、1週間でリゾートビルをすべて解体したことになる。米スタンフォード大学安保協力センターのニック・ハンセン客員研究員は、「どうしてこんなに速いスピードで解体できたのか分からない。ブルドーザーでつぶしてしまった可能性がある」との見方を示した。

金剛山のゴルフ場は、韓国リゾート企業のアナンティが、現代峨山(ヒョンデアサン)から賃貸した敷地に約925億ウォンを投入して建設した施設で、2008年にオープンした。しかし、2ヵ月後に韓国国民のパク・ワンジャ氏が北朝鮮側で銃撃を受けた事件を契機に南北関係が凍りつき、運営が中断された。

現代峨山が運営していた金剛山の海金剛(ヘグムガン)ホテルも、相当撤去が進んでいたことが明らかになった。7階の高さだった海金剛ホテルは、1~3階ほどの高さだけを残し、上部が消えたとVOAが報じた。

韓国側の施設を速いスピードで撤去しながらも、北朝鮮は韓国政府の対話要求に依然として応じていない。


崔智善 aurinko@donga.com