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「世紀の美男子」アラン・ドロンさん、「安楽死で生を終えたい」

「世紀の美男子」アラン・ドロンさん、「安楽死で生を終えたい」

Posted March. 21, 2022 08:24,   

Updated March. 21, 2022 08:24

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「世紀の美男子」と呼ばれたフランスの有名俳優アラン・ドロンさん(86)が、「スイスで安楽死で生を終える」意向を明らかにした。

 

19日(現地時間)、仏誌「ル・ポワン」などによると、ドロンさんの息子のアントニーさん(57)は最近、フランスのRTL放送とのインタビューで、「父が安楽死を希望した」とし、父親の最期を看取ることを明らかにした。

 

ドロンさんのこのような決定は、アントニーさんの母親でドロンさんの前妻のナタリーさんの死が影響したとみられる。1964年から69年まで結婚生活を送った女優のナタリーさんは、昨年1月にすい臓癌で死亡した。ナタリーさんも安楽死を望んだが、フランスでは法的に認められず、希望は果たせなかった。アントニーさんは、「自由な存在だった母は、自分が生きてきたやり方で死ぬことを望んだ」と話した。

ドロンさんは以前から安楽死に賛成する考えを明らかにしてきた。ドロンさんは昨年のインタビューでも、「安楽死は最も論理的で自然なこと」とし、「一定の年齢や時期から、病院や生命維持装置を経ず静かに死ぬ権利がある」と述べた。

 

ドロンさんの安楽死はスイスで行われる見通しだ。ドロンさんは1999年にスイス国籍を取得し、2019年に脳卒中の手術を受けて以降、スイスに滞在している。すでに弁護士と財産分与についても話し合っているという。ドロンさんは手術を受けた時、「年を取るということは恐ろしいことだ」と話した。

1935年に生まれたドロンさんは、両親の離婚や退学など不遇な青少年期を送った。パリでウェイターなどをして生活し、映画界入りした。端正な容姿で一躍スターになり、「太陽がいっぱい」、「サムライ」、「パリの灯は遠く」など約90編の映画に出演した。1995年にドイツ・ベルリン国際映画祭で生涯功労賞のゴールデンベアー、2019年にはカンヌ映画祭で名誉パルムドールが贈られた。1991年、フランス政府から最高勲章「レジオン・ドヌール」も授与された。女性遍歴も有名で、数えきれないほど多くの女性と出会いと別れを繰り返した。アントニーさんを含め4人の子どもがいる。


黃聖皓 hsh0330@donga.com