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「切実な」チーム同士が覇権を争う、アトランタとヒューストンがWSで激突

「切実な」チーム同士が覇権を争う、アトランタとヒューストンがWSで激突

Posted October. 26, 2021 08:55,   

Updated October. 26, 2021 08:55

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大リーグ・ワールドシリーズ(WS)に進出したチームは、今季に最も多くの勝利を挙げたチーム(サンフランシスコ・ジャイアンツ=107勝)でも、年俸を最も多く使ったチーム(ロサンゼルス・ドジャース=2億4100万ドル)でもなかった。優勝しなければならない理由をいっぱい持っている「切実な」チーム同士の対決となった。どっちが勝っても涙を流すほどのストーリーを持つ両チームが激突するが、優勝トロフィーは一つだけだ。

アトランタ・ブレーブスは地区(ナショナルリーグ東部)で優勝8回、リーグで優勝5回を経験した1990年代までも好調だった。しかし、20年以上、世界一は遠く感じられるばかりだった。1999年以後22年ぶりで、21世紀には初のWS進出となるアトランタは、1995年以後26年ぶりに覇権を狙う。

ナ・リーグ優勝決定シリーズ(CS)で巨艦ドジャースを下す上で先鋒に立ったエディ・ロザリオ(30)は、長い間「涙のパン」を食べてきたアトランタほど奇数な物語を持っている。ミネソタ・ツインズの有望株だったロザリオは2017年から2019年までの3年間は、平均打率.284、28本塁打、88打点と活躍した主力外野手だった。しかし昨年、振るわなかった(打率.257)彼に巨額を渡されて負担を感じたミネソタからノンテンダー(所属チームから再契約提案を受けられなかった選手)として放出された。歯を食いしばってクリーブランド・インディアンスと1年短期契約を結んだが、腹部筋肉負傷の影響で苦しんだ。7月末のトレード締め切り期限を控え、外野に大きな穴ができたアトランタが、「最悪損はしない」感じで獲得したのが、結局大当たりだった。ドジャースとのCSでロサリオは打率.560(25打数14安打)、3本塁打、9打点と大暴れ、チームをWSに導いた。

ヒューストン・アストロズには韓国の野球ファンに馴染みのある選手がいる。2015年から5年間、ロッテ・ジャイアンツのマウンドを守ったブルックス・レイリー(33)だ。2019年シーズンが終わってMLBに挑戦したレイリーは昨年、シンシナティ・レッズと契約を結んだが、4試合で防御率9.00という悲惨な成績だけを残して放出された。しかし、ヒューストンのユニホームを着て復活した(17試合平均防御率3.94)彼は再契約に漕ぎつけた。名将ダスティ・ベイカー監督(72)の信頼で左打ち打者スペシャリストの役割を全うしている。ボストン・レッドソックスとのCSでも3試合で3回1失点をマークし、監督の信頼に応えた。

2017年のWS制覇後に「サイン盗み」疑惑で社長とGMが解任されるなど、大混乱に陥ったヒューストンを落ち着かせ、昨年監督に就任したベイカー監督も、サンフランシスコ監督だった2002年以後、19年ぶりにWSに上がり、唯一WS優勝カップを狙っている。

27日の第1戦にヒューストンはフランバー・バルデス(28)を、アトランタはチャーリー・モートン(38)をそれぞれ先発に予告した。2002年にアトランタに加入し、2017年にヒューストンのチーム創設以来初のWS制覇に貢献したモートンは、選手として黄昏の年にルーキー時代に着たユニホームを着て古巣と対戦することになった。


金培中 wanted@donga.com