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ホワイトハウス「トランプ大統領、今後48時間の治療が重要」

ホワイトハウス「トランプ大統領、今後48時間の治療が重要」

Posted October. 05, 2020 08:48,   

Updated October. 05, 2020 08:48

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新型コロナウイルスに感染して入院中のトランプ米大統領の状態が、当初伝えられたよりも深刻だという。トランプ氏が動画を投稿して火消しに出たが、74歳と高齢のトランプ氏の状態が今後悪化する可能性があるうえ、医療陣が正確な情報公開を避けており、トランプ氏の容体に懸念が広がっている。トランプ氏は選挙活動を中止し、1ヵ月先に迫った米大統領選は「視界ゼロ」の局面に入った。

 

米紙ワシントン・ポストによると、メドウズ大統領首席補佐官は、トランプ氏が新型コロナウイルスに感染し、ウォルター・リード軍医療センターに入院した翌日3日(現地時間)午前、記者団に対して、トランプ氏の過去24時間の状態は「とても懸念された」とし、「今後48時間が治療に重要な意味をもつ。完全に回復するかどうかはまだ明らかでない」と述べた。韓国時間5日午後まで様子を見なければ回復が判断できない厳しい状況ということだ。

一方、トランプ氏の主治医ショーン・コンリー氏は同日、メドウズ氏の発言直前の記者会見で、トランプ氏が前日、軽いせきや鼻づまり、けん怠感の症状があったが、その後改善したと説明した。「このような進展を伝えることができ非常にうれしい」とも述べた。また、「大統領に酸素吸入が行われたか」という質問には、「今は酸素吸入を行っていない」とだけ答えた。同紙と米紙ニューヨーク・タイムズは、複数の消息筋を引用して、トランプ氏が2日、入院前に呼吸に問題があり、緊急で酸素吸入を行ったと伝えた。当初、ホワイトハウスで隔離しようとしたトランプ氏がウォルター・リード軍医療センターに入院したのもこのためだという。

懸念が広がると、トランプ氏は同日夕方、ツイッターに投稿した4分間の動画で、「(病院に来たとき)あまり気分は良くなかったが、今はだいぶ良くなった」と述べた。病院内の執務室で、紺のスーツのジャケットを羽織り、ネクタイはつけず机の前に座ったトランプ氏は、普段より元気がなく、疲れた様子だった。トランプ氏は静かに息を整え、「私はすぐに戻ると思う」と強調しながらも、「(この数日間で)本当に試されることになる」とし、状態が悪化する可能性を排除しなかった。 

トランプ氏の選挙対策チームは、当分の間すべての遊説日程を取り消すと明らかにした。15日と22日に予定された大統領選候補テレビ討論にも支障が生じる可能性があるみられる。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com