トランプ氏が連邦最高裁判事に保守派を指名、民主党反発し大統領選の争点に

トランプ米大統領が２６日（現地時間）、連邦最高裁判事に保守派のエイミー・バレット連邦高裁判事（４８）を指名した。１８日に「リベラルのアイコン」と呼ばれたギンズバーグ最高裁判事が死去して８日しか経っていない。野党民主党の反対にもかかわらず、トランプ氏が最高裁判事の後任指名を強行したことで、約３０日後に迫った大統領選の最大争点に浮上している。

トランプ氏は同日、ワシントンのホワイトハウスで、「類を見ない業績、憲法への不屈の忠誠心をもつ女性だ」と指名理由を説明した。同席したバレット氏は、「米国と米憲法を愛する。判事は政治家ではなく、法律を書かれたとおりに適用しなければならない」とし、党派色を出さない考えを強調した。バレット氏が上院で承認を受ければ、米社会の理念地形を決定する最高裁が保守派６人、リベラル派３人となる。

米上院１００議席中５３議席を保有する与党共和党は、１１月３日の大統領選前にバレット氏を承認する方針だ。民主党は、「ギンズバーグ氏が墓から起き上がるだろう」と強く反発しているが、数的劣勢を克服することは難しそうだ。米メディアは、上院が来月１２日に人事公聴会を開き、来月末に採決を実施すると見通した。


兪載東 jarrett@donga.com