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未来統合党は人事聴聞と失政追及で巨大与党の独走を牽制すべきだ

未来統合党は人事聴聞と失政追及で巨大与党の独走を牽制すべきだ

Posted July. 07, 2020 08:26,   

Updated July. 07, 2020 08:26

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7月臨時国会が始まった6日、野党「未来統合党」が国会に登院した。与党「共に民主党」の一方的な常任委員長選出に抗議し、ボイコットを宣言して以来3週間ぶりだ。未来統合党の朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表は、「独裁の高速道路を築く与党の『働く国会法』を運営委員会で最大限阻止する」と明らかにした。

 

これにより7月国会は、野党が参加する事実上の第21代になって初の正常な国会運営がなされる見通しだ。しかし、協治の慣行を無視して176議席の力で押しつける与党は、「働く国会法」から処理するとし、立法独走を予告した。与党と政府が政治的アジェンダのために押しつける一方的な力の政治を阻止することが野党の最優先の責務になった。

 

現実に背を向けた政府の一方的な政策推進は、野党が出なくてはブレーキをかけることができない水準になった。政府は市場の流れを無視した不動産対策を吐き出し、住宅価格の急騰を自ら招いた。にもかかわらず、国土交通部長官は「政策は作動している」と述べた。法務部長官は相次ぐ荒々しい発言と捜査指揮権発動で、検察の政治的中立性の毀損論議の中心に立っている。市場と法治の原則を揺さぶる長官らの傲慢な態度に厳しい忠告をする批判者が切実だ。

 

さらに与党は、高位公職者犯罪捜査処のスタートなど各種懸案も速戦即決で処理できると予告した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、「これ以上遅れず、候補の推薦と人事聴聞会を期した案を開いてほしい」と述べた。関連の法律が施行される15日に、遅くならないようにすることを望むということではあるが、与党に向かって野党の候補推薦拒否権は気にせず、強行せよとのメッセージと読むことができる。

未来統合党がもはや国会に入ったので、外交安保ラインの人事聴聞会から正しくしなければならない。この3年間、北朝鮮の非核化を引き出すことができず、北朝鮮の挑発に低姿勢でアプローチした政府の対北朝鮮政策は失敗した。にもかかわらず、北朝鮮への不法送金に関与した疑いで有罪判決を受けた朴智元(パク・チウォン)国家情報院長候補と南北対話一辺倒のアプローチを強調する李仁栄(イ・インヨン)統一部長官候補を前に出し、失敗した政策を強行するとしている。徹底的に検証し、適合しない人物は取り除かなければならない。

 

未来統合党が当初、登院条件に提示した正義記憶連帯と北朝鮮問題に対する国政調査要求は開始から与党の反対にぶつかった。このような与党の力自慢は、第21代国会の間、続くだろう。しかし、野党の力は、議員の数字ではなく、冷徹に懸案をめぐって事実を深く掘り下げる議員の実力と努力から出る。今野党に必要なことは、戦列を整えて力を育てる野党らしさでなければならない。「巨大与党の力」だけ意識し、後ずさりするなら、開始早々負けることになる。