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金正恩氏「敵国の策動に超強硬で対応」

Posted October. 11, 2025 08:49,   

Updated October. 11, 2025 08:49


北朝鮮は10日午後、朝鮮労働党創建80周年を記念して大規模な軍事パレードを行った。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、中国の序列2位の李強首相、ロシアのプーチン大統領の最側近であるメドベージェフ国家安全保障会議副議長と並んで、金日成(キム・イルソン)広場の主席壇に立ち、韓国や米国、日本を狙った北朝鮮の最新兵器の行進を観閲した。正恩氏は前日の記念式典の演説で反米連帯を強調し、「共和国の国際的権威が日に日に強化されている」と主張した。トランプ米大統領の対話提案にもかかわらず、朝中ロの連帯軌道から離脱する考えがないことを明確にした。

10日、北朝鮮の朝鮮中央通信によると、正恩氏は前日(9日)平壌(ピョンヤン)の綾羅島(ヌンラド)5・1競技場で開かれた党創建80周年慶祝大会の演説で、「社会主義勢力の忠実な一員、自主と正義の堅固な堡塁としてのわが共和国の国際的権威は、日ごとにいっそう強化されている」と述べ、朝中ロ連帯の「堅固な堡塁」であることを自認した。さらに「恒常的かつ執拗な圧力と干渉、侵略の脅威が加わる中で、防衛と建設という困難で膨大な課題を同時に遂行してきた例は、世界のどこにもない」とし、「今日も敵対国の凶暴な政治・軍事的圧力策動に対して超強硬で立ち向かっている」と強調した。直接的に米国や韓国を名指ししなかったものの、朝中ロの結束を基盤に、米国などの圧力に強硬に対応する意思を示したとみられる。

正恩氏はまた、党創建以来「80年の無誤謬」を強調し、「世界で最もすばらしい社会主義の楽園を築く」とも述べた。さらに「われわれが今の勢いで数年しっかり闘争すれば、いくらでも自らの手で生活を目に見えて変えることができる」とし、「必ずこの国をより豊かで美しく整え、世界で最もすばらしい社会主義の楽園として打ち立てる」と誓った。そのうえで「われわれの党が80年の歳月にわたり、一度たりとも路線上の誤りや過失を犯したことはない」と主張した。

慶祝大会には李氏、メドベージェフ氏、ベトナムの最高指導者のトー・ラム共産党書記長らが出席した。正恩氏の右側には李氏、左側にはラム氏が座り、メドベージェフ氏はラム氏の左隣に座った。北朝鮮が中国、ロシア、ベトナムとの緊密な関係を誇示することで、外交的存在感を示そうとする意図がうかがえる。


權五赫 hyuk@donga.com